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アーユルヴェーダ的梅雨の過ごし方

梅雨時(ヴァルシャー ルトゥ वर्षा ऋतु [varṣā ṛtu])

6月と9月はヴァータ(वात[vāta ]3つの体質のうちの1つ)が乱れる季節と言われています。気圧、天候、温度が上下して変動性が高まります。

この時期は冷たいもの、辛味、苦味、渋味のものを避けます。甘味、酸味、塩味のものがおすすめされます。冷えないようなるべく温かいものを食べ、雨で冷えた時はお風呂で温まりリラックスを心がけましょう。

また、弱りがちな消化力を立て直すために、スパイスを積極的に摂ります。以前ご紹介したハーブティーもご参考にされてください。

アーユルヴェーダの季節は6つ

アーユルヴェーダ(आयुर्वेद[āyurveda] )では季節に応じて3つの体質(トリドーシャ त्रिदोष[tridoṣa])が変化していきます。季節に合わせた過ごし方をすることで、天候に左右されにくく、健康的な生活をおくれます。旬の食べ物をその季節にいただくことで新鮮な食事をすることができます。

ルトゥ チャルヤー ऋतु चर्या

6つの季節における3つの体質(トリドーシャ त्रिदोष[tridoṣa])の変化

シシラ ルトゥशिशिर ऋतु [śiśira ṛtu])(日本の1・2月) 
カパ(कफ[kapha ]) +
ヴァサンタ ルトゥवसन्त ऋतु [vasanta ṛtu])(日本の3・4・5月)
カパ(कफ[kapha ]) +
グリーシュマ ルトゥग्रीष्म ऋतु [grīṣma ṛtu])(日本の7・8月)
ヴァータ(वात[vāta ]) +
ヴァルシャ ルトゥवर्षा ऋतु [varṣā ṛtu]) (日本の6・9月) 
ヴァータ(वात[vāta ]) +
シャラド ルトゥशरद् ऋतु [śarad ṛtu])(日本の10・11月)
  ピッタ(पित्त [pitta ])+
へーマンタ ルトゥहेमन्त ऋतु [hemanta ṛtu])(日本の12月)
カパ (कफ[kapha ])+

↑3つの体質のいずれかが+になるとバランスが乱れた状態となります。
梅雨時(ヴァルシャー ルトゥ वर्षा ऋतु [varṣā ṛtu])(6・9月)はヴァータが+になるのでマイナスにするように気をつけます。

ヴァータを養生する過ごし方

まずは雨に濡れたり、お店の冷房などで体を冷やさないようにします。
外出時にはストールなどを用意して、もし冷えた場合は、お風呂に入って温まります。風(クーラーの吹き出し口など)にさらされないようにします。

食事と睡眠はなるべく規則正しく過ごします。
冷たいものより温かい飲み物、新鮮な食べ物を食べるようにします。
消化に軽いもの(よく煮込んだ煮物とか、葉物のお浸しなど)を食べます。
逆に消化の重いもの(焼肉とか)はこの時期避けてみます。
自分のお腹に聞いて、腹八分目に留めてみてください。
温かい白湯を飲む。

オイルトリートメントで滋養

ヴァータを鎮めるのにはオイルトリートメント(アビヤンガ[अभ्यंग])が適しています。
軽く温めたセサミオイル(太白胡麻油)をお風呂の前に体全体に塗ります。
ポイントは体毛の流れに沿って、関節部分は丸くです。
簡単なのはお風呂場で湯煎したオイルをさっと塗ってみましょう。
その後熱いシャワーを浴びて、オイルをさっと流してから(気になる方は石鹸で洗ってから)湯船で温まります。
注意点:お風呂の最後に排水溝に熱い湯を勢いよく流します。

オイルトリートメントで大事な3点
特に重要な部分は頭と耳と足の裏と言われています。時間がない時はその3点だけでもセサミオイルでセルフマッサージをしてみてください。
気温が高いときにはココナッツオイル(冷性のオイル)にすると良いです。

心のケア

梅雨時だけじゃないけれど、特に気温や気圧の上下が激しい時期は心や体も乱れがち。そんな時はヨーガの坐法(आसन [āsana]アーサナ)呼吸法(प्राणायाम [prāṇāyāma]プラーナーヤーマ)やジャパ瞑想(सोऽहम् ध्यान[so’ham dhyāna]ソーハム瞑想)がおすすめです。副交感神経が優位になって心身ともに整います。

まとめ

いろいろと書いてしまいましたが、まずはできるところからお試しください。なるほどなと感じていただければ幸いです。


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