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ロックンロール

「概念的に言って、ロックンロールより優れたものはない」ジョン・レノン

僕のロックスターの名言だ。

僕のロックスター

The Beatles、oasis、Nirvana、Primal Scream、Kasabian、The Kinks、The Chemical Brothers、矢沢永吉、奥田民生、くるり、フジファブリック、ペトロールズ・・・。

それってロックなの?なんて質問は受け付けない。
ロックはサウンドに限らない。そしてぶち壊すだけなら叫べばいい、それを続けることロールし続けるってどれだけ難しいことか。

10代の頃の何に対してもイラつき、目の前に立ちはだかるものは避けるなんて選択肢はなく、避けるならそっちが避ければいいと衝動で壊していけばいいという威勢の良さ。若い頃のあの勢い。これを青いなんて僕は呼ばない。
20代に僕は音楽と出会った。一般的には遅いんだと思う。10代の頃に出会っていたら恐らく僕の人格形成に大きく影響をしていただろう。20代での出会いはそれはそれで化学反応をしっかりと与えてくれた。

僕の心の師匠であるロックスター達。あなたたちさえいれば僕は無敵になれる。
そこで今を生きることを全員が教えてくれる。音を聞いている瞬間は、過去でも未来でもなく、むしろそんな概念すらない、この空間で震える空気と僕という肉体の反応。何を感じているかに集中する。この刹那を痛いほど分からせてくれる。


そうはいっても日常という自分以外のものに意識を持っていく時間は多い、大人という役割を社会的には全うすることは必要だ。明日があるから早く寝ないと。これは役に立つから情報収集しておこう。未来のために、世の中のために、それっぽい大義が転がっている。

僕はどこまでいっても自分のために生きたい。大事な人を大切にするということも自分がやりたいことだからだ、どこまでいっても人生はエゴで溢れている。大義とエゴ。転がっているどちらを掴むか。

SONIC MANIA

そして、金曜の夜、僕はエゴが充満している箱に向かった。幕張メッセ。
3年ぶりに開催されるSUMMER SONIC。その前夜祭であるSONIC MANIAに。
実は僕はSONIC MANIAの方が好きだ。僕の中でロックと夜は密接に結びついているからだ。オールナイトで音を浴びれるなんて幸せなことだ。

そして僕のロックスターの2バンド。KasabianとPrimal Screamと対峙した。
部屋の中で大音量で聴いていた彼らが目の前に。
ヴォーカルが抜けても変わらないkasabian。
Screamadelica発売から30年経ってなお輝き続けるPrimal Scream。
変わらない彼らの存在と彼らと出会った頃の僕から少し変わりつつある僕。
そう、変わるか変わらないかは大事じゃない。この夜は今この瞬間しかない。

そしてここ数年僕の中のロックスターに加入したCreepy Nutsが大トリで登場。ヒップホップなんだけども彼らは僕にとってはロックンロール。異論は受け付けない。
売れる前の彼らの衝動。売れてからの彼らの衝動。テレビ、ラジオで活躍されている彼らの根本はこれだということをこれでもかとステージで表現してくれる。本気の人間しか出ていない、出れない。ロックフェスって良い。


朝の5時。
疲れ果てた大人たちが海浜幕張駅のプラットフォームに律儀に整列して並んでいる。まだ酔っぱらった若者3人は興奮を伝え合うかと思いきや最近であったであろう女の子の話をしている。大きなリュックを背負ってポカリスウェットを一息に飲み干すおじさん。大きなヘッドホンをして目を瞑っている女の子。僕もイヤホンをはめる。
彼らのエゴは幕張メッセで解放され、来た時よりも満タンになって千葉方面と東京方面に散らばっていった。

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