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【parkERsの中のヒト】植物と地域の魅力を環境を変えながらも広めていきたい/マネジメント室 小森かおり

こんにちは。今週のnoteは「parkERsの中のヒト」と題して、parkERsのメンバーのひとりにクローズアップするシリーズの第三弾。

前回のプロデューサー藤井さんからのご指名を受けて、今回はマネジメント室で人事・教育、そして様々な現場のメンテナンスを担当するグリーンライフチームを兼務している、小森かおり(こもり かおり)さんをご紹介します。※社内メンバーですがこのシリーズでは敬意と親しみをこめて敬称略せずにご紹介します。

大手旅客鉄道会社からparkERsに転職し、いまはSATチームのリーダーとして活躍してくれている、藤井さんの記事はこちら。


parkERsのグリーンライフチームについてはこちら。


「自分のことを話すのは得意じゃない」というだけあって、(筆者には)秘密のヴェールに包まれている小森さんに、どんな子供時代を送ったのか、どんな経緯でparkERsに入社を決めたのか、parkERsでどんなことをしていきたいのか、をオンラインでインタビューしました。


故郷の海と山と家族、そして学び

生まれも育ちも九州の長崎。

海と山に囲まれ、家の中にるよりも外にいるのが好きで、いつも走り回っていた子供だったそう。

家から少し出たところ(高校の通学で通る道より)

この美しい自然豊かな景色を眺める通学路

長崎風景(造船所の先くらいが実家です)

ご実家も見える山の上からの風景

ご両親におねだりして毎週末公園に連れて行ってもらって走り回り、中・高は陸上部の短距離の選手として泣きながら限界まで走っていた、というエピソードはいまの色白な小森さんとのイメージと少しだけ違ったのでびっくりしました。

文化系と思っていたら、意外にもバリバリの体育会系!

大学に入ったらひとり暮らしをしたいという野望があったので、ご両親をなんとか説得して、九州内で希望していた学部のある鹿児島大学へ進学して実家を出ます。

中学生の頃から漠然と環境問題に興味があったので農学部へ入学し、主に森林について研究していたそうです。

大学実習(苗木を鎌で植えているところ)

林業を研究する中、実習では苗木を植える活動も

中でも林業を営みとして森を守りながら自分たちの生活と環境両方を継続していく森林計画学を先行し、間伐の生産性をあげることで経済的な負荷を軽減し、森林を継続的に守る間伐について研究していたとのこと。

parkERsには、植栽のデザインを担当するプランツコーディネーターを中心に農学部出身者が多くいます。

それぞれに専門が異なるようですが、森林計画学という学問すら知らない、そのジャンルに無知な文系の筆者には世界が広がるマニアックな話が聞けることが多いので、メンバーの学生時代の研究について聞くのは楽しみにしています。(長くなるのでここでは省略)


視野を広げたい!思い立ってカナダへ

大学二年生の時に自分の将来を考えるきっかけがあり、その時に「本当に林業を職業として関わっていきたいのか?」という迷いが生まれたので、もっと視野を広げたい!と大学を一年間休学して、ワーキングホリデーでカナダのトロントへ旅立ちます。

結構大胆!

メープルリーフ(カナダで好きだった光景)

国旗にもなっているカナダのシンボル、メイプルリーフ

トロントは、カナダ南東部に位置するカナダ最大の都市。

中心部こそ高層ビルが立ち並んでいますが、四国とほぼ同じ面積を持つ北米・五大湖のひとつでもあるオンタリオ湖沿いに位置し、川や森林にも近い自然豊かな都市でもあります。

カナダ文化体験(ホストmotherのおばの家でカヌー)

オンタリオ湖畔近くにあるホストマザーの叔母さまの家でカヌー体験

ホストmotherの家(自作カボチャのランタン)

ハロウィンには軒先きにJack-o-Lantern(ジャック・オ・ランタン)

トロントでは、語学学校に通いながらカフェやピザ専門店で働き、ホストファミリー宅に滞在。2軒目のホストマザーが親日家だったということもあり、カナダの豊かな自然や文化を体験させてもらってカナダの魅力をたくさん学ぶことができたそう。うらやましい!

出会ったカナダ人はみんな本当に穏やかで、アジア(日本)人の自分をいつも温かく迎えてくれたのが印象的だったとか。

ホストmotherの家の庭(毎日BBQで太った場所)

BBQで食べすぎて太った記憶が蘇るホストマザー宅の裏庭(日の丸!)

カナダに行く前は自分に自信がなかったという小森さん。

カナダには容姿やバックグランドも異なるいろいろな人がいてそれぞれに自信を持っているし、英語も発音が上手ではなくても、ちょっとくらい間違えても伝えたい気持ちさえあれば伝わる。なんでもおおらかに受け入れてくれるカナダでの経験を通して、次第に自分に自信を持つことができるようになったそう。


現地で感じたことや地元の魅力を自分の言葉で伝えたい

会った人から「性格が変わったね!」と言われるほど影響を受けて一年後に帰国します。

カナダ滞在時、自己紹介する時に地元・長崎や日本のことが想像以上に認知されていないことに気づいたので、もっと東京以外の日本の地域の魅力を広めたいと感じるようになっていきました。

その経験から、いままで以上に将来は知らなかった土地に行って、そこで感じた体験やその土地の魅力を伝える仕事がしたいという想いが高まり、いろいろな地域を紹介できる旅行会社を中心に就職活動を開始。その流れで、最終的に入社したのは星野リゾートでした。

星野リゾートは地方に力を入れていることもあり、施設/空間だけではなく、その土地の良さを引き出したサービスを提供し、魅力を広めることに長けていることもあり、間接的に紹介する旅行会社よりもその土地に密着して魅力をお客さまに直接伝えられると感じたのが決め手だったそう。

入社後、一年間はOJTとして、秋冬の長野・軽井沢と春夏の沖縄・小浜島の施設で研修。それぞれ異なる季節、自然、地域の魅力を、現場の業務を学びながら体験することができました。

軽井沢 近所からの風景

雪深い冬の軽井沢

小浜島 近所からの風景

冬の軽井沢から一転、常夏の小浜島へ

その後、本配属では川沿いにある豪商の私邸を改修した星のや京都へ。

京都 船に乗って施設へ向かうところ

川を上って施設へと向かうところから体験がはじまる

会社の方針もあり、配膳、掃除、お迎えといった接客サービスから、アクティビティ企画、アクティビティの講師まで、施設運営に関わるすべて業務を経験し、運営について学ぶことができました。

京都通勤路

桂川を上って向かう通勤路の風景

当初、掃除は正直面倒と感じたこともあったそうですが、実際にお部屋を清掃していると、ひとつひとつの部屋から見える景色やそれぞれ異なる部屋の魅力を自分の目で見て体感することができるので、お客さまをご案内するときなどに自分の言葉でその部屋の魅力を語ることができるようになったとか。

なるほど!

ハイエンドな旅館やホテルは、お客さまは「そこにいる時間を買っている」と言われます。滞在いただく時間をより素敵なものにするサービスをご提供し、いかに記憶に残るものにするかを工夫し続けていた、小森さんのホテルウーマンとしての顔が見えました。

星野リゾートは、サービスマニュアルがないことでも有名ですが、考え方のマニュアルはあり、中でも「言葉のニーズと心理的なニーズの違い」をいつも考えるように言われていたそう。日々の業務やお客さまと接する中「お客さまが言葉にしていないニーズ、潜在的・気づいていないニーズは何か?」を考え、それを察知して行動に移すことができるようになったんだとか。

これはホテルをはじめとするサービス業に限らず、どんな仕事でも改善して進化していくためには必要な考えですね。

parkERsはいつも新しいことにチャレンジしていますが、最終的にはお客さまの期待値を超えたご提案をしていくことが重要なので、この考えはわたしたちにとっても重要!ぜひともparkERs内にも広めてもらいたいと感じました。


parkERsでやっていきたいこと

フロントマネージャーとなり、現場から少し離れてきてしまったこと、さらにお客さま(特に関東圏)が自然に感動している様子をみて、改めて自然が人に与える感動の大きさを感じ、東京で植物や自然に関わる会社への転職をしてみようと活動した中、ご縁があったのがparkERsでした。

いままで地方にしか住んだことがなかったこともあり、東京への引っ越しはチャレンジだったそうですが、入社後はparkERsでメンテナンスするグリーンライフチームで一年半現場を経験し、ここ一年は人事・採用としてグリーンライフチームの採用や教育体制づくりに携わってきてくれました。

さらに、カナダや前職での経験を活かしながら人事という枠を超え、週1回開催される全体定例会や社内研修「Aoyama大学」の主催・企画をはじめ、個性の強い専門家集団であるparkERsのメンバー同士をつなげることができ、コミュニケーションを促す場や話しやすい雰囲気づくりも担ってきてくれてきました。

parkERsの社内研修「Aoyama大学」についてはこちらから。

https://note.com/parker_official/n/n6374b2fc7830

個性や専門性がぶつかり合うことをもあるparkERs。そんなメンバーたちがコミュニケーションしやすい雰囲気をさりげなく作れるのは、様々な経験を通してたくさんの人と接し、見てきた小森さんだかこそできることだと感じました。

parkERsに入社して三年目、今後はどんなことをしていきたいのか聞いてみました。

「もともと地域や自然の、植物に携わる仕事がしたいと思っているのですが、いまparkERsがリニューアルのお手伝いしている茨城県石岡市の「いばらきフラワーパーク」は、まさに地域を植物の魅力を使って活性化するプロジェクトにも関わることができるようになってきました。

いまは主に人事・採用という立場ですが、今後もこうした『環境・森林・緑・地方がワクワクする』プロジェクトにもっと携わっていきたいです。」


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ご本人は何がしたいかわからず、フラフラしてきてしまったと話してくれましたが、お話を聞いていると「自然や植物の素晴らしさ、土地の魅力を伝えていきたい!」ということは一貫しているように感じました。

このブレない芯があるからこそ、それぞれの体験や職業の中でも常に「その土地の魅力を伝えたい!」という原点に立ち返って、その考えをさらに磨いてきたんだろうなと勝手に推測。

同時に、いまだからこそparkERs全員で「言葉にしていないニーズ、表に出てこないニーズは何か?」への探究心とアンテナを改めて一度見直すべきということも感じました。

もっと花や植物の魅力を伝えて広めるためには、広い視野と高い視座でお客さまや世の中のまだ気づかれていない潜在的なニーズを引き出し、それを新しい提案とクリエイションにつなげなくては、と改めて気を引き締めました

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リモートでの取材風景

予想以上に小森さんにいろいろな引き出しがあったので、長くなりましたが、いつも穏やかな口調で一見クールに見えるけど、熱い想いとしっかりとしたブレない芯をもっている小森さんのひととなりが少しでも伝われれば嬉しいです。

さて、次は誰が指名されるのでしょうか?


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この記事を書いた人

坂井 邦子(さかい くにこ)
ブランドコミュニケーション室から新組織体制へ!
経理・法務・庶務/人事・採用/社内外広報担当が1つのチームに
"NOと言わない"、"発信しconnectする"マネジメント室を目指します