見出し画像

おひとりさまの私と、あったか家庭育ちのはるちゃん

またひとり、仲良しだった人と疎遠になってしまって悲しい。なんでいつもこうなっちゃうんだろ?

そんな時、久しぶりにはるちゃんと会った。

5年以上関係が続いている、わたしにとって、
奇跡で唯一の友だち。

ちょっと気恥ずかしくてお互いそわそわしながら、
ショーケースからドーナツを選ぶ。

いつも窓際のソファー席を譲ってくれる、
やさしいはるちゃん。

ホットカフェオレを一口飲むと、心が和らいで、
わたしは、たまっていた思いを吐き出した。


「わたし…人間と関係が続かないんだよ〜あはは…」


あんまり暗くならないように笑おうとするんだけど、 顔が張り付いたみたいで、うまく笑えなかった。

マスク生活のせいで、顔面の筋力低下が著しい。


「だって、最初はあんなに優しかった人も、慣れてくると、ああした方がいい、このままじゃダメだよ、あなたのためを思って…と言ってくるんだよ」

「それで、わたしがもうやめて〜って耳を塞ぐと、"だったらもっと早く、ハッキリ言ってくれればいいのに!"って。みんな言うの」

「でもね、うまく伝えられなかった自分が悪いのかもしれないけど、言葉を選んで、精一杯伝えてきたんだよ」


そう言うとはるちゃんは、

ここから先は

2,392字 / 1画像

¥ 200

星の数ほどある記事の中から見つけてくださり、本当にありがとうございます☺️💫 いただいたサポートは、わたしのアトリエ作り(お茶をお出ししながらゆっくりお話が聴ける場所)の費用にさせていただきます!