神社の灯篭に生えているコケのよさを語れる日が来るなんて　#82

「このコケ、いいよね！」

最近よく遊ぶ友人が、神社に入って言う。

わかる！！！

灯篭の上の部分に生えてるコケの魅力について、語り合える日が来るなんて思わなかった。

わたしは、神社やお寺、森林、庭園など、落ちついた緑があるところがすきだ。そこで、ひっそりとびっしりと生えているコケのわびさび感。萌え〜。コケの魅力についてそこかしこで訴えてきても、分かってもらえない。たいてい「え、コケ？？（笑）」という反応をされるのだった。

やっぱり静かな自然の中を歩くと、癒される。人間界で受けた、1週間分のストレスを回復するには、人ごみではなく、小さな緑たちがあつまる場所。

分かってもらえて嬉しい。一緒に歩くだけで楽しい。おんなじ感性の人と巡り合えて、はっぴー。

その後もこのコケはいいとか、このコケは少し元気がないとかの品評会（？）をしながら、ゆっくり歩く。心のシャッターを押すことに専念したので、残念ながら肝心な《灯篭のコケ》の写真を撮ることを忘れてしまった。

嫌な人、攻撃的な人にぐったりすることが多いけれど、同じような感性と分かり合えれば、それだけでじゅうぶんだなぁ〜（と言いつつ、やっぱり、月曜日から会わなきゃいけない苦手な人が頭の中にチラつく土曜日だった）