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上下の戦いがやってくるかも

そう遠くない未来に上下の戦いが起こりそうな気がしてなりません。上下というのは、身分が高い人と低い人、金持ちと貧乏人、裕福な人と貧しい人、持つものと持たざるもの、こうした格差が生む人々の争いが起こりそうな気がしてなりません。

私たちは普段横からの攻撃には警戒しています。横とは他国やテロ行為など外部からの侵略的行動です。韓国、北朝鮮、ロシア、テロ組織など彼らの行動には常に目を光らせています。でも本当に恐ろしいのは下からの攻撃だと思います。彼らはパッと見て同じグループに属しています。でもゆっくりと着実にグループの中でも距離が広くなりつつあります。

最近の世の中のトレンドは格差です。

資本主義社会になって数百年、この社会の仕組みは経済格差と消費社会の上に成り立っています。人より多くのお金を集め、人より多くのものを消費する。皆がそれを信じて行動することで発展してきたのが現代です。その現代が格差という資本主義社会の副作用によって悪害を被るのはそう先の話ではないように思います。

映画界では先見の明を持つ監督達が格差をテーマにした作品を描いています。カンヌ国際映画祭でも「私はダニエルブレイク」「万引き家族」「パラサイト 半地下の家族」と3年続けて格差を描く作品が表彰されました。去年、世界中で反響を呼んだジョーカーもまた人々の格差を描きます。池上彰氏はとある番組で2020年のキーワードを「格差」と言いました。

格差が広がる社会がもたらすものは何か、私たちは歴史から学ぶことができます。格差は上のものへの反感を生みます。それは私たちの想像を絶する形で現代をねじ曲げるかもしれません。 

かつてインドには奴隷王朝という時代がありました。厳格な身分社会に耐えきれなくなった人々が高い身分のものを打ち滅ぼしたのです。歴史の教科書をめくると、その世界と現代は別物であるかのような錯覚を覚えます。あまりにも違いすぎるから。でも、我々もそんな歴史の1ページを生きています。歴史と現代は別世界でなく、連続する同じ世界であることを忘れてはならない。だからこそ未来になにが起こっても不思議ではないのです。

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