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好きな人と結ばれない人へ

一番好きな人がいる。いや、正しく言えばいた。かもしれない。

一番好きな人はわたしのことを好きではないらしい。でも好きという感情だけで私はなんでもできる。し、楽しい。今まで、自分が好きになったら、相手を好きにさせる努力はそれなりにしてきたつもりだったから、私のことを好きにならないなんてどうして?という感情でいっぱいだった。

でも私にとって、そういった今までの戦略的な醜い感情さえ本音として彼にいうことができたから、私は彼を大好きになった。でも彼は本音でなんでも話す私をみて、私のことが好きじゃ無くなったんだと思うので、不思議な話だ。

その人はエヴァンゲリオンが好きで、私はこの自粛期間が始まるまで見たことがなかった。そのことを告げると、エヴァンゲリオンを見たことないなんて、羨ましい。あの感動や感情を今から初めて体験するなんて羨ましいと言われた。彼が好きというものは好き、みたいな女ではないがステキな表現ができる人はたくさんのそういうものに触れてきてるんだと思って、素敵だなあと思う。

味わったことがないことを羨ましいと思う感情があるなら、私は彼のことが好きで好きで堪らなくて、でもそれを伝えると、相手はそう思っていないと言われるのが。改めて自覚するのが怖くて、言えなかった。と言うこの感情を相手がまだ味わったことがないなんてそれの方が私からみたら羨ましくて仕方がない。

同じ思いをすればいいのに。でも彼にとってそこまで強く強く思えてなんでもしてあげたい、って思える女性が現れたら、その女の人、本当に羨ましいな。どうしたら私はそうなれたんだろう。どこで間違えてしまったのだろう。

インターネットで検索すればたくさん出てくるような、恋愛テクニックや好きな彼からのラインを返してもらう方法!なんて安っぽい記事は読みたくない。そんなレベルではないんだ。彼にはいつか、いつかは、本当に本当に大好きでしたってことを伝えたいと思っている。

彼がどこかの女性にそう言う感情を抱いたとき、わたしは今からその体験を味わうなんて、羨ましいって言ってあげたい。そしたらわたしのこの感情も少しは昇華できると信じている。

そして、わたしはもっと強くなる。もっともっと強くなりたいな。縋って合わせてボロボロになるような女ではない。こんな思いを乗り越えたみんなは、これを読んでる人は、わたしは、本当はもっともっと強いはずだから。

相手が自分を選ばないなんて馬鹿だなあと思っていればいい。いや、そう思わせたいな。でも、レベルの高すぎる彼だから、相当な努力をしないと難しいかな。

1人暮らしを始めるときに一緒に選んだ家具を見て、たまにはわたしのことを思い出してよね。

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