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ニコニコ湯に行ってきた話

「今日どう?」
これだけのLINEが来る。
素人の皆さまにわかりやすく意訳すると
「今日仕事終わりに暇なんだけど、そのあと銭湯どう?」
だ。
予定を断る時にただ断るのはにべもない返事だ。
いつなら空いている、と提示するのが明るい。

月曜に決まった銭湯。
相手が銭湯仲間だと行きたい銭湯リストを持っているため、こちらが無理に場所を決めずに済むというメリットがある。
反面、「そこは行ったことある」となって近いし行きたいけど見送りになる場合もある。
ただ、もっとあげるならいつでも誘えるし、感想をすぐに言い合えるという点があるので銭湯好きと回る方がハッピーだ。

今回は名所北千住駅にあるという、ニコニコ湯だ。

北千住は素晴らしい銭湯の集まる最高の駅。
タカラ湯、大黒湯、梅の湯・・・。
どれも昔ながらの外観を持つ老舗の銭湯。
そこにあるニコニコ湯。ついていこう。
いかんせん家から遠いから億劫だがまぁたまには。



初上陸の北千住駅から歩くこと10分。
通りに面したビルチックな見た目に大きな文字
「湯あそび広場 ニコニコ湯」


入ると中はフロント式。
髪を結わいたがたいの良い渋めのおじさんが番台さん。
手前ののれんをくぐり男湯へ。

気を利かせてくれたのか、私と仲間は一番上のロッカーの一個あき隣の鍵を渡されている。これが意図だったら熱い。
ゆったりめの脱衣場。
トイレは和式。おっきなおならをしたよ私ぁ。

いざ湯舟へ。
中は比較的普通の銭湯の様式。
奥に湯舟、手前に洗い場。壁画は潮浜って書いてあったかな。富士山が見えなかったなぁ男湯からは。
フロントで借りたボディソープとシャンプーを置き、湯をあびる。
おっと!
あらま!
この手の風呂には珍しいかかり湯(かけ湯)が入口にあるじゃないの!
お調子になりつつ浴びる。

ニコニコ湯の珍しいところは湯舟に接するようにある岩と植物だ。
燕湯に代表される風呂内の岩山だが、ここのは岩山をつくって、そこに観葉植物かな、を盛り込んでいる。湯舟付近は炭が置かれている。
左からバスロマン風呂、普通、バイブラ、ジェットとお湯が分かれており、一つ一つは小さめ。うちバスロマン風呂が岩と接している。
またこのバスロマン風呂が熱いのなんの。ピリピリレベル。いや普通バスロマン入れる風呂は一番ぬるい風呂よ。一番熱いところに効能持たせないのよ。
あと上から窓をあけるための紐がぶらさがってたのは初めて見た。
熱い風呂をさっと入り脱衣場へ。
入ったときから気になっていたオカマドライヤーを使う。
ヘルメットみたいなものに頭を入れ、座りながら何もせずに髪が渇くという昔の代物だ。
初体験。
始動時は久しぶりに動いた臭いで「うっ」となったが段々熱が入ってきて渇く雰囲気に。
外で仲間が何か言ってるが、オカマの中は轟音で何も聞こえない。まるでオカマだ。それでいて温かいから、うまくいけば眠れるなぁ。
なんとなく乾燥して終了。まぁそうでしょう。

もう一個100円で15分、寝ながら前進マッサージできると書いてある病院のベッドみたいなやつがあったけれど、さすがに風呂あがりにどこのだれが使ったかわからないものと肌を接するのは抵抗があったので断念。

フロントで休憩。
子供が自由研究でつくったのかなという占いパチンコで遊ぶ。
思ったより大吉に入らない。
私は一発大凶。
ジュースおごり決定


全体的に古さが残り、順調に年季が入っている銭湯だった。
そろそろ改装時期かなぁという期待を込めてお別れ。

ママドール味噌らーめん専門でらーめんを食べ
恋バナを聞くためにクリスピードーナッツへ行き解散。


帰宅に40分以上。

遠いな北千住。

でもまた行くから。

4月終わりとかどう?

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