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余韻に浸りたくなるダンス映画7選

みなさんこんにちは!
今回はぱれすぅ〜が個人的に余韻に浸りたくなっているダンス映画7選を紹介します。


1. 圧倒的バイブル映画『センターステージ』(2000年, 日本公開は2001年)

まず、この映画はバレエを知っている、知らない人問わずオススメです。
なぜなら、この映画は青春ドラマもバレエシーンもコミカルで見やすいから。
主人公・ジョディーはニューヨークにあるアメリカの最高峰アメリカンバレエシアターのバレエ学校に合格し研修生として入学しますが、身体条件の悪さや技術力に悩まされながら「それでも踊る!」といった内容です。
初めて見たのは小学校低学年の時でしたが、ストーリーが分かりやすく、登場するダンサーたちの個性が豊かで、ずっと食い入るように見ていました。特に数あるダンスシーンは躍動感があり、見応え十分!(アメリカテイストな感じで、たまにクラシックバレエの映画だと忘れることもありますw)
また、現在のぱれすぅ〜は海外でバレエを学んでいる身として、ジョディーの葛藤する気持ちは共感できて、この映画を見ながら元気をもらっています。


2. 心震える踊りが見どころ。サスペンス映画『ホワイト・ナイツ』(1986年)

この映画は、話自体はなかなか渋いですが、20世紀後半の三大男性バレエダンサーの一人であるミハイル・バリシニコフと、黒人タップダンサー・グレゴリー・ハインズのダンスシーンが印象的な作品。
バリシニコフ演じる主人公ニコライは、ソ連から亡命したロシア人名ダンサーだったが、飛行機の不時着で秘密警察に見つかってしまい、ソ連に戻ることとなる。そこで見張り役に指名されたのが、ソ連の社会主義に憧れて逆亡命していた黒人タップダンサー・レイモンド。二人は互いの考えの違いで衝突することもあったが、ダンスを通して強い絆が芽生えていく、といった話です。
お互いが異なるバックグラウンドを持っていても、例えダンスのジャンルが違っても、思わず見ている側も心躍るような名シーンは、思わず見返したくなる映画である所以です。


3. 青春の尖った煌めきが思わず心を熱くさせる『フラッシュ・ダンス』(1983年)

この映画はホワイト・ナイツと同じ時代のものなので、若干ノスタルジックな一面も感じさせますが、センターステージとはまた違った青春ドラマを感じさせます。
主人公はプロのダンサーを目指し、身寄りがないながらもバーでセクシーダンサーをしたり昼は溶接工の工場で働いたりと生計を立てていたが、その中で巻き起こる数々のストーリー、そして彼女が力強く踊る姿は閃光のように煌めき、観客の心を打つ。
ラストシーンは、バレエを習うものとして「ん?」と思うこともありましたが、主人公の逞しさが現れたダンスシーンは、あの名曲を聞けばすぐに記憶から呼び覚まされます。


4. マイナーだけど、踊りの原点を感じて心がジワジワと温まるドキュメンタリー映画『バレエ・リュス 踊る歓び、生きる歓び』(2007年公開)

この映画は、他の映画とは違って小さなシネマ・ボックスでのみ公開されたドキュメンタリー映画。私がこの映画を見たのは、バレエを始めて3、4年した頃で、バレエの歴史をあまり知らない頃でした。
映画に登場したのは、1909年から1929年にかけて、興行師ディアギレフによって結成され世界周遊の中で芸術センセーショナルを起こした「バレエリュス」に参加したダンサーたち。彼らは撮影時もうすでに80-90代でしたが、目は生き生きとしていて踊る歓びを映像の中で体現していました。その姿と発せられる言葉の数々は、少女ながら心を打たれるものがあって、バレエのことがますます好きになったきっかけの映画となりました。

マイナーすぎるので予告動画は存在しませんが、DVDは発売されているので、ぜひチェックしてもらいたいです。


5. 王道系ダンス映画『ララランド』(2016年)

先程の映画とは一変、誰もが知るようなダンス映画『ララランド』。
この映画の最大の特徴は、映像の綺麗さ、カメラワークのかっこよさ、そして出演者たちの圧倒的なパフォーマンスの数々。
物語的には、人生を生きる上で「諦め」を選択しなきゃいけない日が来るというちょっと寂しいメッセージ性も感じられますが、ミュージカルな映像展開はそうした現実世界にちょっとしたファンタジー要素を加え、目まぐるしく展開します。
色彩が豊かで、美しいだけではない、現代のダンス映画の代名詞的存在ではないでしょうか?


6. バレエダンサーが第二の人生を模索する姿を描いた映画『ダンサー・イン・Paris』(2022年)

私はフランスでこの映画を見たのですが、とても好感触でした。フランス語では「en corps」(身体で)というタイトルなのですが、まさに、身体を研ぎ澄ます様が描かれているようにも感じました。
パリオペラ座で期待の星だったダンサーが、恋人の裏切りを舞台上で見てしまい怪我するところから、この物語は始まります。彼女は幼少期からクラシックバレエに身を捧げてきた身として、バレエから遠ざからなければならない状況に戸惑い一度は踊りそのものを拒絶しますが、身体が次第に踊りを求めていきコンテンポラリーダンスの世界へ。ノルマンディーの崖から見る自然パワーを感じて踊りを作り上げるシーンがとても綺麗で印象的でした。


7. 日本では公開されてない?体の内から湧き上がるエネルギーを感じて。『Dancing Pina』(2022年)

この映画は、2つのダンス・プロジェクトの中で20世紀の表現主義舞踊の巨匠ピナ・バウシュの作品のエネルギーをいかにして継承していくかを描いたドキュメンタリー映画。
ダンス・プロジェクトは、一つはとあるドイツのバレエ団のダンサーたち。もう一つは、アフリカ中のバックグラウンドの異なるダンサーたちを集めて踊っています。

バレエの美学を叩き込まれてきた身体と、原始的な力を感じさせる身体。ピナバウシュの踊りの叫びをいかにして引き出すかを描く様は臨場感に溢れ、踊りの素晴らしさをダイレクトに引き出しています。
特に、ラストのアフリカチームの海辺の砂浜で踊るシーンは圧巻です。


いかがだったでしょうか?

少しでもダンスが好きになってくれる人が増えたらいいなと思います。
では〜!

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