パラリアの二次会、第12夜の解説
おはようございます。
今回扱う音源はこちらです。(比較的短い方ですが)結構ボリュームがあるので、家にいて暇な方は聞きながらご覧いただければ、と思います。
【内容】
全体としては、当時の柴山大臣の無能力について軽く話した後、入試改革に軽く触れ、大部分は大学で何を学ぶべきか、の議論に割いています。
大学の講義と企業が求める能力が乖離しているのは問題である一方、裏を返せば大学までは何をやっても良いということなので、自由に学習しうる。また、大学で学んだことと会社の事業が離れているからこそ、両者が結びつけば技術革新が起こることもある。
大学で何をすればいいか。まず、どの分野にせよ新書が読めるようになること。そのためのおすすめの本として、『読んでいない本について堂々と語る方法』、『本を読む本』、”writing analytically”がある。
このような関心を広げる方向も重要だが、他方で進路を絞ることも重要である。結論としては、両者のバランスが大事である。
【用語解説】
10分ごろ「小熊さんのこの国の仕組み」
社会学者・小熊英二の、『日本社会のしくみ』のことだと思われる。
11分ごろ「島耕作」
弘兼憲史による漫画。サラリーマンの島耕作が出世していく話で、とりわけ団塊の世代の共感を呼んだ、らしい。
19分ごろ「新書」
文庫より少し大きめで、縦長の本のこと。共通の大きさでそれぞれの出版社が出している。例えば、この本。
20分ごろ「ブルーバックス」
講談社が出している叢書。数学・物理学・生物学など理系の本を出している。
21分「閉じた教養・開いた教養」
陳腐な言い方で言い換えると、「これくらいは読んでおけよ」「こんなことも知らないようじゃ……」というように枠を作ってその外側を「無教養」と批判するのが閉じた教養で、知らないことも柔軟に取り入れていくのが開いた教養、という感じか。
26分「プルースト」「失われた時を求めて」
プルーストは20世紀フランスの小説家。代表作が、『失われた時を求めて』。フランス語原作で7冊、筑摩書房版の邦訳で10冊という大作である上に、紅茶に浸ったマドレーヌの渦を見ている場面から少年時代に遡るといった箇所で知られるように時系列が安定しないなど、内容も一筋縄ではいかない。
以上になります。ご覧いただきありがとうございました。
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