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「一間(イッケン)のにぎわい」に溢れる西荻

西荻窪駅に、再度、降り立つ。

初めて西荻窪の街を散策してから4日後、再度西荻窪を訪れた。

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初回は平日であり、午前中からの散策であったため、街は商いの準備の時間が流れていた。色々な業種の店が、それぞれの個性を持っていると強く感じる。それにしても平日であったため、静かな街の顔を見せていた。

それから4日後の土曜日14時。多くの店が、活気づいている。

この西荻の素顔を見たくて、再度、やってきた。

「一間(イッケン)のにぎわい」に溢れる街

西荻窪駅の改札を出て、北口を進むと、店の大きさは様々ではあるが、間口が一間半ほどの店がやけに気になる。

小さいながらも熱量が伝わってくる。店の中を覗くと、にぎわっている。

一間半の間口は、なぜか心地が良い感じがする。

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一間は6尺。1尺が30.3㎝なので、一間は約180㎝。畳の長い方の長さと言えばイメージが付きやすい。

けっして大きい間口とは言えない店構えを持つ店が、ほとんど満員である。

この感じが、「店に入りたい」という関心を次々と高めていった。

ポストコロナの新たなモノサシ、西荻の一間(イッケン)に、にぎわいの明日を期待する

それぞれのお店は、コロナ対策のために座席の間隔をあけ、従来の密の満員ではなく、心地よい「間」のある形で、満員を創り始めているように感じる。

そのため、お客さんが分散され、どの店も人が入っている。

「一間(イッケン)」という言葉は、不動産関連用語として用いられることが多いが、元来は長さを示す単位ではなかったらしい。

建物の柱と柱の間の柱間のことを表す言葉であった。一間の長さが建物によって違っていた時代もあったようだ。

西荻の「一間(イッケン)」という心地よい間。ポストコロナ時代の新しいモノサシを考える時に、ヒントになるかもしれない。


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