見出し画像

競合ってなに?

お久しぶりです。
ようやく東京の家の家具が大体揃いました。
机と椅子があるのはかなり快適ですね。
環境も整ってきたので、またマイペースに書いていきます。


競合はどこか」みたいな話ありますよね。
私はまだ会社に入ったばかりでそんな話をしたことはありませんが、ゆくゆくはしっかり考えることになると思います。

満たすことが出来る需要は限られている(人口とか時間などは有限ですから)わけなので、競合の調査は重要です。

でも「競合」って、いろんな見方ができますよね?
何が言いたいかっていうと、「競合」って、ユーザーが見出す価値によって変わると思うんです。論点の置き方次第というか。

現時点でちょっと考えていることがあるので、雑感を吐き出します。



飲食店を例にします。

「すき家」の競合ってどこですかね?
一般的には吉野家とか松屋とかがあげられると思います。
牛丼屋チェーン店として知られるすき屋の競合として、他の牛丼屋チェーン店があげられることは自然なことです。

ただ、当たり前ですが、距離とか値段で競合が決まることもありますよね。この例では値段は大きくは変わらない気もしますが。

個人的には、料理ジャンルを切り口にして論点にするのはあんまりよくないと思います。

私がいつも飲食店を選ぶときに考えることは(もはや無意識で考えていない)「近場で安い」とかです。
この条件さえ揃えば、あとはその時の気分で選びます。
こんな感じの人けっこういると思うんです。

そもそもですが、私たち消費者は食事をするタイミングで、「牛丼食べたい!」って思ってから、牛丼屋チェーン店の中から選びますかね?
「何食べようか?」ってところから始まると思います。
そして実際は、「牛丼食べるならココ!」ってある程度決まっていませんか?
消費者が料理ジャンルごとにお気に入りの店を持っていてもおかしくありませんよね。

もし「料理ジャンル」という切り口で競合を考えるなら、「新規ユーザー」とか「固定化していないユーザー」を意識しないといけない気がします。他社に固定化したユーザーを、自社に引き込むことは難しいです。
同じように、自分たちも新規ユーザーを一度固定化してしまえば、「同じような料理ジャンルの店舗」は競合としての存在感は薄くなるはずです。



焼肉はどうですか?
私が通っていた大学は近くに焼肉屋がかなり多かったですが、焼肉に行くとなったら、ある店舗一択でした。これは私だけでなく、多くの人がそうだったと思います。

でも焼肉屋で悩むことはなくても、寿司か焼肉で悩むことはありました。
これは、「贅沢」を論点として考えていたからです。
だから私にとっては、焼肉屋Aの競合(消費者が競合と言うのは変ですが)は、焼肉屋B、焼肉屋C、焼肉屋Dではなく、回転ずし屋Eなんです。
取り合いが起こっているのは焼肉屋の中ではなく、「贅沢」を提供できる、お気に入りのお店同士でした。


カフェはどうでしょうか。
提供している価値の切り口を「コーヒーが飲めるところ」とかにしますか?
別にコーヒーが飲みたくなくても、ちょっとゆっくりしたいって思った時とかもカフェに行きますよね。
スタバがサードプレイスを提供しているという話は有名です。「家でも職場でもない、心地よい空間」を売っているんです。

やっぱりカフェ以外も競合になりそうに思います。人によってはマックでゆっくりするかもしれません。ファミレスもあり得ます。



最後に
私たちは、プロダクトとかサービスを起点に考えてグルーピングしがちです。
プロダクトとかサービス起点では、あまり良くない捉え方で競合を考えてしまうように思います。
人・ユーザー起点での問いをたてると、本質的な価値に近づくんじゃないでしょうか。
本質的な価値は抽象度が高く、この本質的価値を提供するための具体的方法がいくつかあって、その具体的方法の一部がサービスとかプロダクトのはずです。
視点を工夫しないといけないですね。

いただいたサポートは、何か新しい体験に充てたいと思います!