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サステナブル-地球も我が社も持続可能な未来に向けて-

2016年から本格的にスタートした「SDGs」の取り組み。ファッション業界でも「サステナブルファッション」として、少しずつ浸透してきました。

サステナブル初期の印象

数年前から、ナイキやアディダスなどの、グローバルブランドの展示会で、「サステナブル」を意識した商品が並ぶようになりました。欧米は意識が高いので、SDGsのずっと前から、企業として環境への取り組みをしていたと思いますが、SDGsをキッカケに、サステナブルがあえて「営業文句(おすすめポイント)」になりました。

「ソール(底)にリサイクル素材を使っています。要は、ゴミから作りました!」なんて営業さんから紹介され、
「え?ゴミですか~?」と、あまり良いイメージが持てずにいました。
しかも、スニーカーの型は元のモデルと一緒なのに、廃材を利用することによって、価格が値上がりしているのです。
新しく作るより、ゴミを使った方が高いなんて!
当時、コロナ禍で店舗の営業もままならなかった時は、サステナブルを理由に値上げされることに、ただただ腹立だしく、
「持続可能な世界の前に、我が社が持続不可能になるわっ!」
と、非常にうつわの小さいことを思っていました。

最近の心境の変化

先月、東京ビッグサイトで行われた「ファッションワールド東京 秋」へ行ってきました。様々な切り口で展示会が行われていた中に、「第1回 国際サステナブルファッションEXPO」があり、なんと、200社も出展していました。日本でも少しずつ意識が変わってきているのを感じます。

SDGsの17の目標の1つに、「つくる責任 つかう責任」という項目があります。「つくる」から「つかう」の間には、我が社のような小売業の「売る」が存在しますので、「うる責任」もあると思います。
もちろん、我が社も商品開発を少しずつ進めているので「つくる責任」もあります。

また、コロナ禍で靴業界は大打撃を受け、各社が値下競争をしました。我が社もその渦に巻き込まれるように、値下販売をしました。しかし、値下しても、必要のないものは購入していただけません。
今までのような大量仕入、大量販売では全く通用しない世の中になり、わたしの中でも、考え方の大転換期になりました。

SDGsの浸透とコロナ禍での生活様式の変化。この流れから、これからの商品は、「本当に価値のあるもの」「本当に必要とされるもの」に集約されてしまうような気がしています。その価値の中には、我が社が大切にしている「履き心地」「ファッション性」「価格」「機能性」はもちろんのこと、「サステナブル」も仲間入りしていくのかもしれません。

先ほどの「第1回国際 サステナブルファッションEXPO」で、実は、とても良い出会いがありました。製造過程で使用するすべての原料が天然のものでできていて、機能性も抜群の「素材」です。素材なので、製品化までこぎつけるには、まだまだ遠い道のりになりそうですが、「履き心地」「ファッション性」「価格」「機能性」「サステナブル」と5拍子そろった我が社のオリジナル商品が数年後、開発できるかもしれません。

地球も、我が社も、持続可能な2030年が迎えられるように、今から取り組まないとですね!!

SDGs
エスディージーズ「Sustainable Development Goals」の略。
誰ひとり取り残されることなく、人類が安定してこの地球で暮らし続けることができるように、世界のさまざまな問題を整理し、解決に向けて具体的な目標を示したのが、SDGs(持続可能な開発目標)です。
SDGsには、世界を変えるための17の目標と169のターゲットがあります。
2015年に国連で採択され、国際社会は一致団結して、
2030年を目指してこの目標を達成しよう、と合意しました。
サステナブルファッション
衣服の生産から着用、廃棄に至るプロセスにおいて将来にわたり持続可能であることを目指し、生態系を含む地球環境や関わる人・社会に配慮した取り組みのことを言います。

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