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シドニーでは誰でも自信をもっておしゃれができる

2023年11月5日 雨のち曇り シドニー
 

こんにちは ぱぴぷぺぽです。
シドニーは、今春のはずですが、この4週間ほどのあいだ 気持ち良い春の天候の合間に 35度以上の日が6日くらいありました。そしてまた 夜の温度が12度くらいの夜も何回かありました。そして、この3日くらいは雨もちらつく曇り空でちょっと肌寒い。こんな調子で 冬物がなかなかしまえない状態が続いています。

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ところで、シドニーの人々は寒暖という要素を除いても様々な服装をしています。オフィス街ではもちろんスーツ姿の男女も多いですが、繁華街やショッピングセンターではそれこそ様々な格好のひとがいます。特にアーティストが多いといわれているエリアとかだと 中には “え?” っと思うような人も。

たとえば ベルトの上に肉がはみ出て乗るような大き目の女性も自分でそれがしたいなら、堂々とおへそを出してるし、80歳くらいと思しきおじいさんが帽子に花をさして 颯爽と通りを歩いていたりすることだってあります。

個性をレスペクトしているのか 他人に関心がないのかわからない。でも 他人の服装にいろいろ口をつっこまないのが オージー流。だから私も安心して好きな装いを楽しんでいます。

ライブハウスの入り口付近の道にあったアート


以前私は個性的なファッションが好きでした。

40歳になった時 もうこれ以上年をとるとできないと思い 日本に一時帰国前に 髪にエクステンションをつけてドレッドルック にしてもらったことがありました。(ミュージシャンのレニークレビッツの髪型です フフフ(*^^)v)

結果、こちらの人の反応はすごくよくて、郵便局で順番待ちの時や道端ですれちがう知らない人々から “あなた、それ素敵ね”とか “よく似合うわね” とか言われたり 友達からも評判が良かったので内心ほくそ笑んでいたのです、、、、

ところが 帰国後、地元長崎の友達が紹介してくれた美容院に行ったとき 中年男性の美容師さんから、あなたの年齢でちょっとねえ。。。みたいなこと言われてショックをうけました。

人目を気にしないオーストラリアに慣れている私は心の中で ”このくそ親父のわからずや” と心の中で悪態をついていました。

でも落ち着くと、それが長崎では普通の反応なんだろうなと考え直しました

私の感覚では 服装やおしゃれは個人的なことだし人が何を着ようが気にも留めないのですが、人によってはある種の装いが癪にさわるとか 見苦しいと思う人もいるんだろうな。。。と。

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実は 若い時日本に住んでいるころ、私はなんとなく生きづらさを感じていました。どうしてそうなのかその時はよくわからなかったのですけど。

私の出身地である地方都市長崎ではかなり保守的な地域です。
ということは 長崎の人たちは人情が厚いのです。 私にとっても友達もたくさんいるし、いい思い出がたくさんある 大好きな街なのです。

しかし人情が厚いということは 別の言葉でいうと、他人の事を気にしたり口出しをする(しかも世間の常識という名の元に行動を束縛する)ことにもつながり、その頃の若かった私には 不自由な感覚をもたらしていました。

気にはかけてくれるけど 自由な行動を温かい目で見守ってくれてり 失敗しても心の支えになってくれるのではなく、アドバイスに背いたり、常識に外れた行動をすると 態度がひるがえり非難しはじめることもあるのです。

一般的に日本の社会(特に長崎のような保守的な地域では)世間の常識と違うことを発言したり実行する勇敢な人(トレンドセッター)の発言や行動がかなり世間に浸透した時まで待ってから、それ以外の人々も、そういえばそうかなあと考えはじめるのが普通ですよね。

若いころの私は勇気もなく、私なりによく考えたらおかしいと思うことを声を大にして言いったり、自分の本当にやりたいことを実行する事などとてもできませんでした。。。

今思い出してみると、ほんとは赤い服が来たいのに、お店に行くと こちらが無難な組み合わせですよね。とか言われると やっぱりそれを買ってしまっていました。あの頃の私には "無難" という言葉はキラーでした。

でもオーストラリアに住みだしてそんなこといつの間にか忘れてしまっていました。

特にここは移民が多い国なのでいろんな考え方や文化があるし、通りゆく人々が どんな格好をしようとも その差を包み込んでしまうおおらかさがあるような気がします。(もちろん 言いたくはないですが人種差別する人もそれなりにいますが、幸いなことに嫌な思いをしたことは ほとんどないです。)

そして、年齢を重ねた今は 周りに迷惑さえかけなければ 自分が行動するにあたって、人の目を気にすることは必要ないと思うようになりました。 人の行動にとやかく口をはさむこともないし、それが大人のふるまいのような気がします。


(国によってもっと個性を主張できたりもっと人目を気にする文化もあるのかもしれませんが)少なくともシドニーに住み始めて 私の気持ちはとても楽になりました。ここでは個人レベルでは ほとんどの場合 何を着ていても、誰も気にしません。 

だから 少し太めの私でも 世界的な観点で考えたら、そんなに太ってないなどと自分の解釈の幅を広げ、年齢、体形など気にすることなく 自分が心地よく自分らしいと思う装いをしています。

今日はここまで(*^^)v
最後まで読んでくださってありがとうございました。


シドニーのinner westで 私好みの外壁とポスター

追記
今日たまたま下の動画を見つけたのですが、80年代にはやった
”いけないルージュマジック”という歌の中で忌野清志郎さんが、43秒のあたりから ‘’人の目を気にして生きるなんてくだらないことさ。。。” っと歌っています。この人は こんなに昔から自由な発想のひとなんだったんだなって、今更ながら感動しました。


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