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セラピストの指名制度について、皆さんはアリ?ナシ?指名制度文化が根強い美容室の世界から考えてみる

先日Twitterでとある著名なセラピストの方が、療法士の指名制についての
アンケートを取っておられました。

リプ欄を見ていると、反対意見がそれなりに見られました。

そんな療法士の指名制について考えてみたいと思います。
大体2~3分くらいで読めるボリュームになっております。

ぜひご覧ください。

指名制の世界こと美容室での体験


私は芦屋市などに店舗展開をしている美容室にもう19年通っています。
美容室に通っている方はわかるかもしれませんが、美容室はスタイリストを
指名することができます。

初回のスタイリストをそのまま続けて指名し続けたり。
たまたま予約のタイミングが合わず、違うスタイリストに担当してもらって
そのままそのスタイリストに指名を続けたり。


私も何度かスタイリストの退職に伴って、担当さんが変わっています

実は先日も美容室に行った際に、この数カ月切ってもらっていた担当が
別店舗に行ってしまうということで、担当が変わるということに。

お店に行ってみると、受付の方にこう言われました。

「担当の候補が3人おります」

で聞いてみると、

・店長さん(スーパーエグゼクティブスタイリスト。1番金額高い)
・No2の方(エグゼクティブスタイリスト。2番目に金額高い)
・チーフスタイリスト(この数カ月の方と同じ担当。通常より+1000円)

私を長年担当している方がトップスタイリストで、通常より
+2000円するのですが。

店長さんには別店舗で一度担当してもらったことがありました。
で、チーフスタイリストのランクはこれまで担当してもらっていたし、
今回はNo2の方に切ってもらうことにしました。

チーフスタイリスト、トップスタイリストでも一般スタイリストと
比べるとその技術や対応は一線を画するものがあるのです。


でも今回感じたのは、エグゼクティブスタイリストは段違いでした。
何が違ったのかというと、

●最初のカウンセリングがこれまでと比べて丁寧
(こちらの話を聴くのと向こうから話すそのバランスが絶妙)
●こちらの荷物をさり気なく持っていくなどホスピタリティが絶妙
●カットのスピードが速いし正確
●カット中のカウンセリングもこれまでとは段違いだった
(例えば何気なく肌荒れに気付いて、スタイリング剤をオーガニックのものにしてくれたり)
●シャンプーやマッサージの技術も上々
●適度に挟む会話も適度な長さで疲れない

今回はこれまでと違う感じの髪型にしてもらったのですが、初見でこれだけ
やってもらえたら、当然次も指名したくなりました。

もちろん指名で次回予約をしました。

当然、以前より支払金額はアップしますが、支払う価値はあります。
技術やコミュニケーションスキル、ホスピタリティ精神に優れている人なら
全然出しても問題ないと私は思います。


療法士の指名制度はアリかナシか?


療法士の指名制度については、SNSで周期的に話題にあがりますね。

反対意見が結構多いのかな、という私の印象ですが、皆さんは
どうでしょう?

技術や知識、その他コミュニケーションスキルに優れている療法士が
指名を多く受ける。そしてその際は診療報酬も加算されたり、
療法士自身の給料や待遇に反映されたりする。

優れた療法士に指名が集中することで、業務負荷のバランスが崩れる。
指名をされない療法士のモチベーションが維持できない、待遇のバランスも
指名を多くもらえる療法士と比べると崩れてしまう。診療報酬制度の適切な
運営が難しくなる。

色んな意見がありますよね。
色んな見方があっていいと思います。

私個人としては、診療報酬の制度がきちんと整理されることが前提ですが
賛成です。

色んなバランスが崩れる。指名を受けられない人たちのことを考えると
確かに問題ではあります。

でも、最近は新人や若手の方でも技術や知識、コミュニケーションスキルに
優れている人たちがどんどん出てきています。
もはや経験年数での優劣のバランスは崩れつつあります。
ベテランでも評判が悪かったり、モチベーションが低い人はいる。

だからこそ、質の担保という意味でも登録理学療法士の制度が
スタートするわけだし、専門や認定療法士の資格を推奨する人が
相当数いるわけです。

この流れは良くも悪くも、淘汰が始まる予兆なのかなと
私は考えています。


指名がしっかり取れる人が、好待遇となり、病院としてもそういう
セラピストがいることを宣伝、というまでいかなくても、大事な
人財として扱う。病院としても評判が高くなるチャンスでもある。

もちろん先に述べたようにデメリットもあります。

でもこの手の話はさすがに真ん中の意見を取るのは難しい。
だからこそ、制度的にしっかりと整理されることが条件と挙げたわけです。


終わりに


この手の話題はデリケートだし、反対意見が多い中で私の意見は異質だと
思います。それは自覚しています。

でも、今後の日本、将来的なことを考えると、ほとんどの市場が
成長していくことはあまりないでしょう。

であれば、ある程度の淘汰はやむを得ないと思います。

私自身が淘汰される可能性も十分有り得ます。そのリスクというか
危機感は当然あります。

だからこそできることを、やれることをやる。精一杯。試行錯誤しながら。

皆さんもこの指名制度のお話を機に、色々考えてみてはいかがでしょう。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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