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相手にとって自分という存在はどういう存在になりえるのかを考えてみる

皆さん好きな漫画、好きなアニメ、好きなゲーム、好きな本、好きな作家、好きな俳優さん、女優さんはあったりいらっしゃったりしますか?

私は子供の頃から漫画とアニメとゲームが大好きだったので、そっち系に偏りがかなりありますが、好きだし大事にしているものがたくさんあります。

皆さんにもきっと、自分の中で特別な何かがあると思います。

それって時として自分の人生とか、自分の中の軸となる部分を変えたり、影響を与えたりしていることはありませんか?

私はあります。

例えば、漫画で「るろうに剣心」という作品があります。私と同じ40代前後で週刊少年ジャンプを子供の頃から読んでいた方ならご存知かと思われる作品です。

で、この作品自体ではなくて、単行本の最後の方に作者の方のコメントが載っている部分がありますよね。その部分にある作家さんの作品名が載っていたんです。

司馬遼太郎さんの『燃えよ剣』

当時高校生だった私。国語が苦手だった私に、司馬遼太郎さんの作品はすさまじくハードルが高かったのですが、頑張って読んでみよう!と思って読んでみたんです。るろうに剣心が好きだったから。

たまたまなのかもしれませんが、自分の中で面白い!と思えたんです。その結果どうなったか。それまで漫画専門だった私が、ちゃんとした本(ちゃんとしたってなんだ)を読むようになったんです。

その後ハマったのは推理モノ。シャーロックホームズのシリーズですね。お小遣いで少しずつ本を買って読むようになりました。

あれからです。読書が苦手でなくなったのは。
そしてさらに驚きだったのは、その後から高校の現代文のテスト結果が爆発的に伸びました。理系クラスに進んでいたのに、現代文だけですが学年で10番前後に入ったりとかしました。

きっかけは?『るろうに剣心』という漫画でした。


もう1つあります。

26歳になる年。とあるアニメにハマりました。
『交響詩篇エウレカセブン』

ちょうどこの作品にハマった頃に、IT企業に勤めていて、お客さん先に入っているチームで、実働運用チームから管理チームに移ったんです。

そこから仕事が合わない、自分の能力不足によって心が病みました。

で、この作品を観ていて、自分の中で「大人だって成長するし、変わっていいだ!」みたいな感想を持つようになっていて、その後真剣に悩んで悩んで悩み抜いて、結果としてIT企業を辞めて、理学療法士になるために養成校に入りました。

きっかけは仕事で病んだことですが、転職を決断させてくれたそのきっかけは『交響詩篇エウレカセブン』という作品でした。

他にもあります。ターニングポイントとなる所で出会っている何かがありますね。

皆さんも考えてみてください。

きっと気付いていないけどたまたまそういう作品や誰かと出会っているかもしれません。

で、ここからが今日の結論。

私たちは日々患者さんと向き合っています。実習生を受け入れている施設であれば学生さんと向き合うこともあります。

相手にとっては私たちは単なるリハビリ担当の1人、かもしれません。そりゃそうです。単純には1人の理学療法士という資格を持った人間にすぎません。

でも、先ほどから書いていたように、病院に入院する。外来に通院する。病院や施設やクリニック、訪問事業所に実習に入る。これらは人生においてターニングポイントの1つになりえること、と私は思うわけです。

入院経験がある方ならわかるかもしれませんが、入院するからには怪我や病気をしているわけです。それを何とか解決するために、自宅から病院に入る。非日常な生活が始まる。これはターニングポイントだったり、特別な経験になると思いませんか?実習も然りです。

そんな時に、私たちは確かに国家資格を持った1人の人間にすぎないかもしれません。

でも、特別な経験となっている時に、患者さんや学生さんたちの目の前に現れる私たちという存在は、相手にとっては何かしら大事な存在になっている、とも考えられるんじゃないかと私は考えています。

だからこそ、私たちは技術、知識もそうですが、人として誠実に、真剣に、丁寧に向き合いながら対応するべきだと思います。

相手の人生に何かしら強烈なインパクトを与える存在になりえるかもしれませんから。

そんな意識を持って、日々の業務にあたってみると、またこれまでと違った考えが芽生えるかもしれません。

今回はここまでになります。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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