見出し画像

子どもが発達障害かもしれない?と思った時に沸き起こる親の不安

小2+小4の2児の子どもをシングルで育てているワーママ・ちゃんあ〜です。自身の子育てやキャリアについて思ったこと・悩んだことを、あ〜だこ〜だと自分の視点で考察したことを書かせていただいております!

今日は、私の小2の息子の話を聞いてください。シリーズものです。笑



ひらがなが読めない5歳児

私の息子は「ディスレクシア」という文字の読み書き等が困難…という発達障害があります。

ディスレクシアは正確には『発達障害』ではなく『LD:Learning Difficulity:学習障害』というジャンルになります。

正確な分類はさておき。


同じ歳の一般的な子どもに比べて「おや…?(他の子と違って不安)」という挙動があるという意味で、親にとっては発達障害と同じようなジャンルとしてとらえるものではないかと思っています。

私が息子に対して「おや…?」と思ったのは、彼が保育園の年長の時。

保育園では自分の持ち物や荷物を置く場所などに、ひらがなで名前が書かれているものですよね。

保育園に6年間も通っているので、学習的な関わりとしてひらがなを教わっていなくとも、ほとんどの子どもが自分の名前のひらがなを読めるようになるのが一般的かと思います。

中には、50音のひらがな&カタカナを全部覚えていて、自分で絵本を読むことができる子も出てきます。

そんなタイミングである年長の時に、私の息子は自分の名前が読めないということに、ある日ふとしたきっかけで気づきました。

嘘でしょ。。

と不安がよぎりつつ、本当かどうか確かめるために、A4のコピー用紙に息子の名前(仮にみなと…としましょう)を1枚1文字で書いて、「はい、この字はなんでしょう?」とクイズ形式に出してみました。

「わからない…」

と言ったので、「これは"み"だよ。こっちは"な"だよ。そしてこれが"と"だよ」とガイダンスをして、もう一度、その1枚1文字のA4の紙でクイズを出してみました。

「わからない」

と言いました。

私の不安のボルテージが急激に上がりつつ、同時に「ふざけてんでしょ!」という怒りも込み上げてきたことを思い出します。

何度かやっても分からないと繰り返すので、いい加減怒ってきてしまって、「ってゆーか、覚える気あるの?たった3文字だけなのに、覚えられないわけないでしょ!!」と声を荒げてしまいました。

息子は大泣き。(;´д`)

でも、私は心の不安がMAXを通り越し、頭が真っ白になったんです。

発達障害がある子の悲観的な将来が走馬灯のように…

たった3文字を覚えられないということは、ワーキングメモリが極端に弱いのかもしれない。

でも、ワーキングメモリは日常生活のあらゆる場面で必要とされる能力だし、これが極端に弱いとなると、この子はどんな人生を歩むことになるのだろうか。

あるいは、ワーキングメモリは普通で、文字の読み書きができないというやつかもしれない。

だとしても、同じく人生のあらゆる場面で困難にぶち当たると思う。

学校教育は教科書ベースだし、ほとんどの教科は文字が読めなければ話にならないと思う。

中学までは義務教育だから勉強が極端にできなくても卒業できるだろうけど、その後、高校に進むことはできるのだろうか。大学なんて絶対無理だよね…。

そうすると、この子は将来、自分の就きたい職に就くことができるのだろうか。

いやいや、絶対無理でしょ。文字のやりとりを必要としない仕事しか、そもそも選択肢がないんじゃないか。

↑その人生って…幸せだろうか。

(いや、幸せなわけない。グレーに曇った辛い人生、不幸せな人生になる可能性が高いだろう)

(;´д`)…

その日以降、不安に押しつぶされて眠れなくなりました。

「そのうちできるようになる」という気休めw

息子が年長の時、誰に相談しても「いや〜、男の子なんてそんなものだよ。心配しなくていいよ」とか、「そのうちできるようになるって」とか、「うちの息子も小学校に上がるまではひらがなは読めなかったよ」とか、

"いずれできる。だから今心配する必要はない"

という慰めがほとんど。

不安でいっぱいの心を落ち着かせようと言ってくれたんだと思いますし、私自身もちょっとでも不安を軽くしたかったので、

「そうかもしれないな。とりあえず様子をみよう」

と思うことにしました。

でも、結果的にそれは気休めで、読めないままに時間が過ぎれば過ぎるほど、「やっぱり何かおかしいのではないか」という不安が再び押し寄せてきました。

確定診断が出るのが怖い…

自分の子どもが「他の子と違う」「何かがおかしい」と感じた時、検査に行くのは勇気がいることでしょう。

取り越し苦労に終れば不安は解消されるけど、障害の確定診断が出てしまったとしたら、不安で頭が真っ黒(もはや白ではなく黒。笑)になる恐怖で、なかなか腰が上がりませんでした。

とはいえ、日を追うごとに不安は増すばかり。私はシングルマザーなのでなおさらだったかもしれません。

あまりの不安で鬱になりそうになり、「これは公的なところで相談しよう。私自身のメンタルもそろそろ限界…」と決心して、区役所へ行くことを決意しました。

公的機関で無料で受けられる検査があります

その後、区役所の子育て窓口に相談に行きました。

窓口の方が親切にいろいろと教えてくれて、小学校に上がる前に受けられる検査があり、もしその検査で「グレー」「黒」な結果が出た場合は、就学後に学校やその他機関で受けられる特別な支援がある、ということを知りました。

無料で受けられる検査もあると聞き、受けてみようと思ったものの、またしても「確定診断が出る恐怖」から「もう少ししたらできるようになるんじゃないか」という楽観的な考えを持ち上げて、2ヶ月くらい寝かしてしまいました。(^^;

2ヶ月後に、もう一度勇気を出して検査を受けに行きました。

結果は「黒」(ディスレクシアの可能性が極めて高い)というものでした。

予想通り、目の前が真っ暗になり、息子の将来を案じて胸が押しつぶされそうになり、息子の将来を私は支え切れるのか?いや、支えきれないかもしれない。不安だ。怖い…(;ω;)

…となって、数ヶ月くらい、鬱的な状態になりました。

しばらく鬱的な状態になってしまったはものの、「トムクルーズもディスレクシアらしいよ」というナイスな情報を聞き、一気に前向きに開き直ることができたのですが。♪(´ε` )

親の勇気は早く出したほうが良い!

しかし、今振り返ると、「あの時、勇気を出して行ってよかった〜」と思います。

その理由は、発達支援や学習障害的なものは、特別な支援を早く受けられるかどうかで、"その後"が大きく変わるらしいからです。

いろいろな手続きを経て、息子は小学校に入った最初のタイミングから「特別支援学級」という学校の中で特別な指導(完全個別指導)を週に2時間ほど受けることができました。

もし、早いタイミングからその支援を受けられなかった場合、ディスレクシアなどの学習障害のある子は、「できないのは真剣に授業を聞いていないからだ」「自分の努力が足りないからだ」と思われて冷遇されることで自己肯定感が下がってしまうそうです。

子ども自身も、自分とお友達を比べてしまって、「自分は頭が悪い」「頑張ってもできないのは自分がダメなこだから」と考えて、こちらもやはり自己肯定感が大きく下がってしまう思考です。

校長先生に聞いた話ですが、実は入学時からこの指導を受けられる児童はあまり多くないらしいです。私が就学前に検査を受けたことを、「すごいですね。よく気づかれましたね。」と、校長先生やその他の先生数名から言われました。

自分の子どもの発達に不安を感じても、やはり多くの方が「もう少し待てばできるようになるのではないか。あともう少し、あともう少し様子を見て…」と思ってしまうからなのではないかと感じます。

合理的に考えれば「検査を受けないこと」にはデメリットしかない!…のですが、自分自身の体験から、「そんな簡単にできるものではない」と思います。

でも、その勇気は報われる可能性も高いので、もし私と同じように、子どもの発達に不安がある方がいれば、まずは不安を吐露しに自治体の窓口へ足を運んでいただくのが良いかもしれません。

「大丈夫ですよ〜」とその人の個人的な一般論で一蹴されてしまうこともあるかもしれませんが。。(^^;

公的機関の人に「大丈夫ですよ〜」と言われて不安が少し治ることもあるでしょうし、それでも不安だった場合は、「こういった場合、何か専門家の方に検査などしてもらうことはできるのでしょうか?」と聞いてみると、その子の歳に応じた支援サービスを教えてくれると思います。

繰り返しになりますが、自分の子どもの発達についての不安を誰かに相談するのは、すご〜く勇気がいることです。不安で一歩踏み出せなくても当然です。

しかし、いつか勇気を出す必要があるのであれば、ぜひその勇気を"今"出しましょう!!

そして、みなさんが勇気を出すことを陰ながら応援させていただきたいです!頑張るんだ〜!!

ということで、今回は自分の子どもが発達障害かもしれないと思った時の親の不安について書きましたが、また近いうちに、私の息子の「…で、具体的にどんな検査をしたの?」の話をしたいと思います。

最後までお読みくださりありがとうございました。

私の超個人的な経験が、皆様のお役に立てれば幸いです。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?