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【モンテッソーリ教育】知るだけで『子育てのイライラ』が減るかもしれない話【敏感期】

0~6才くらいの子どもを育てていると、子どもの「いたずら」や「わがまま」に苦労することがよくありますよね。

・ティッシュの中身をひたすら引っ張りだす
・コップからコップに何度も牛乳をうつす
・エレベーターではなく階段へ行きたがる、しかも往復する

片づけが大変、注意すると大泣き、急いでいる時に限ってやりたがる、、、イヤイヤ期が重なると、なかなか絶望的な気持ちになりますね。

しかし、これらの行動は単なる「いたずら」や「わがまま」なのでしょうか?

実は、一見「いたずら」や「わがまま」のようにみえる行動ですが、これらの行動を通して子どもは様々な能力を向上させているのです。
これは『モンテッソーリ教育』の重要な考え方の一つで、特に子どもが一つのことに集中し能力を飛躍的に伸ばす特別な時期を『敏感期』と言います。


Ⅰ、『モンテッソーリ教育』とは?

モンテッソーリ教育とは、マリア・モンテッソーリ(イタリア初の女性医師)が考案した教育法です。100年以上の歴史があり、世界中で実践されています。

▼モンテソーリ教育を受けた方々
藤井聡太さん(史上最年少二冠おめでとうございます!)
ラリー・ペイジ、サーゲイ・ブリン(グーグル創業者)
ジェフ・ベゾス(アマゾン創業者)
バラク・オバマ(元アメリカ大統領)

モンテッソーリ教育は、前述の『敏感期』をとても大切にしています。
この『敏感期』を親があらかじめ予習しておくことで、子どもの行動を単なるいたずらやわがままだと思い込んでやめさせたりイライラせずに、子どもの成長をじっと見守ることができるようになります。


Ⅱ、『敏感期』とは?

敏感期
子どもがなにかに強く興味を持ち、集中して同じことを繰り返す、ある限定された時期のこと。

様々な敏感期をへて、『運動』『感覚』『言語』『社会性』などを獲得すると考えられています。

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敏感期のサインは3つです。
①静けさ(集中し没頭しているため)
②繰り返し
③喜び

とても集中し、なんどもなんども繰り返し、その行動自体をとても楽しんでいます。
このようなサインが見られた時は、『敏感期』に突入して成長している真っ最中といえます。


Ⅲ、わかりづらい『秩序の敏感期』

・同じコップじゃないと嫌がる
・食事の席はいつも同じ場所にこだわる
・自宅に入る前は必ずインターホンをおす
など、色々なこだわりが強くでる時期があります。

理不尽、わがままのようにみえることもありますが、いつものやり方、いつもの場所、いつもの順序に強くこだわるのが『秩序の敏感期』です。
この時期は『いつもと同じ』がとても心地よく、『いつもと違う』とパニックになるくらい不快なことなのです。
ちょうどイヤイヤ期と同じくらいの年齢(2才前後)がピークになるので、親としては厄介な現象です。

親からすれば、そんなにこだわらなくてもいいじゃないか!と思えることも多いですが、この『秩序の敏感期』を通して、「自分で見通しをたてて順番を決め、段取りをとる」という大切な力を養っているのです。


Ⅳ、秩序の敏感期に求められる『親の対応』

・自分の子どもにどんなこだわりがあるのかをよく観察する。特に『順序』『習慣』『場所』へのこだわりを知る。
子どもに「急ぐ」という感覚はない。急ぐ必要があるのはあくまで大人の都合であるため、可能な限りせかさない。どうしても急ぐ必要がある場合は、理由を伝える。
急な予定変更、大規模な部屋の模様替えなど環境の変化には要注意。「いつもと違う」ということが、大人が思う異常に子どもにとって不快であることを覚えておく。


Ⅴ、まとめ

親が子どもの成長を「予習」することで、子どもの成長を楽しみながらじっくりと子育てすることができます。
これは子どもに早期から知識を詰め込むような先取り学習とは異なり、その子に適したタイミングで、その子に合った教育をする『適時教育』と言えます。

ついつい自分の子どもを他人と比べてしまい不安になりがちな親自身のためにも、ぜひ参考にしたい考え方ですね。

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こちらの書籍を参考にしました。


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