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「30年振りのプロポーズ」

結婚をしてあと少しで30年になろうとしている。二人の子供達も成人して、月日の流れの早さを実感している今日この頃である。

僕たちはお互い仕事を持ち、ありがたい事に忙しい日々を送っている。家内は出勤時間や休暇が変動する不規則な勤務体系である。僕もフリーランスなので時間の制限はあってないようなもの。それに加えて今春から関東でも仕事をさせていただくようになり仕事の幅も広がってきた。

この状況下の中で夫婦の時間のすれ違いは増えたのは確かだが、その分お互いを気遣う事が増えたように思う。そして何よりも実感しているのが、忙しいからこそ増えた「会話の時間」。少しの時間の重なりを大切にして、お互いの近況や子供達の事を話し合う機会が増えたのである。

ふと当たり前のように過ごして来た日々を振り返ってみると、自分自身の身勝手さに心が痛む時がある。

僕は自分の夢を叶える為に会社を退職した。その前は音楽の仕事を目指していた。一見キラキラとした輝かしい人生のようにも見える。しかし自分の夢や希望を仕事にするのは勇気と決断、そして何よりも実力が必要である。ましてや家族を持ってからの退職となると金銭面等、家族が負担するリスクはかなり高くなる。それをいつも側で支えくれたのが家内である。

最近、少しでも癒やしを感じでもらえたらと思い始めた夕食後に淹れるハンドドリップコーヒーは家内との会話の時間に欠かせないものとなった。少しづつ緩んでいく時間の中で、家内に日頃の想いをさりげなく伝えてみた。

「自分らしさの追求や自分の夢に邁進する人をどう思う」
「その想いの強さが魅力なんとちゃう」
「でもその魅力は人によっては自分勝手にも見えるんちゃうかな」
「確かにそうかもしれんけど」
「俺の場合は他の人やったら多分無理やったと思うわ」
「そうかな」

その言葉の後、家内はテレビから流れるワンピースを見ながら、ゆっくりとコーヒーを啜っていた。

改めて家内に伝えた「ありがとう」と「これからもよろしくお願いします」の意味を込めた30年振りのプロポーズまがいの言葉への反応は思いの外あっさりとしていた。そして言葉は夫婦の時間の中で、ソワソワしながら居座っていた。きっとこれが僕たち夫婦のスタイルなのでしょう。これからも美味しいコーヒーを淹れる事が出来たら幸せです。

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