ミスしても言い訳しないのは貧乏くじを引かされてるのと同じ。

新年度が始まりました。
環境が変わった方も多いのではないでしょうか。年度始めは落ち着きがないですよね。新しく決めなければならないことも多いですし、慣れない業務も多く舞い込んできます。

そんな中で、私は大きめのミスをしてしまいました。
情報共有を省略したためミスの発覚が遅れてしまい、関連業務の方に迷惑をかけてしまいました。

こういう言い方だと私のみの責任になります。
周囲の方々には私のミスで、私が悪かったと謝りました。
よく言いますよね、ミスをしても言い訳しない

しかし、これって全ての場合に言えるのでしょうか。
過失の割合としては私が重いのは間違いありませんが、言い訳せずに謝るのみだと過失割合は10:0で私が悪いことになります。

今回のミスは10:0ではないんだと思うんですよね。
文字にするとよくわからないかもしれませんが、他部署から人員配置についての文書の提出を求められたのです。その配置を中心になって進めたのが私です。
その書類は非常にわかりづらく、配置には条件があるため注意書きがまとめられていたのですが、あるひとつの役職のみ注意書きが別のところに書かれていました。
その注意を見逃して進めてしまったのです。

ミスをしたのは確かに役割分担を中心で進めた私ではあるのですが、その前段階、つまり書類がミスを誘発するようなものだったということです。

これって全て私の責任なのでしょうか。言い訳はしてはいけないのでしょうか。
確かに完全に自分が悪いのであれば、言い訳はすべきではないでしょう。そのリカバリーのために尽力するのみです。

ただ今回は違う。私がミスの張本人になってしまいましたが、他にも反省すべき人はいるし、私の意識や取組以外にも改善すべき余地はある。
そう思うともやもやした気持ちになるのです。

このミスを上司に報告した時に言われたのが以下の言葉です。

ミスしたら言い訳しないことだな。

そもそも言い訳なんてしてませんよ。
それ以前に「ここが原因でミスが起きてしまいました」というのは、この件に関しては言い訳ではなく指摘だと思います。ここで指摘しないと、次回も同様のミスが誘発されてしまいます。

確かにミスをした時に言い訳しないのは人間としてしっかりした人だと思います。
Googleで検索をしてもたくさん出てきます。

自分だけが悪いなら確かにこれらの記事に書いているように言い訳しない方がいいですよ。しかしそれは過失割合が10:0の時です。

しかし、そうでないのであれば「言い訳しない」は貧乏くじです。
自分を守るためにあえて言い訳するのは、私はアリだと思います。

それに自分だけが悪いわけではないのに、全て自分の責任のように振る舞うのは精神衛生上でも良くないと思います。
周囲の人には、「〇〇さん(私)がミスったらしい」という噂が広まります。でも言い訳しない。そうすると周囲からの目も変わりますよね。
それに無駄に自分が悪いと言い続けることになるので、本当に自分が悪いと思うようになってしまいます。言葉に出すことや態度に出すことは、たとえ心に思っていなかったとしても、精神に大きく影響を及ぼします。その日の帰りに私は自分を責めすぎているように感じているのに気づきました。

自分だけが悪いのではないのなら、きちんと説明はしましょう。
ミスをしたら言い訳しない。これだけじゃないですよ。
私と同じような状況で苦しんでいる方は案外多いと思いますので、自分を責めすぎないようにしてくださいね。


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