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年収500万 アラサー会社員が本気で副業について考えてみた vol.1

本シリーズは下記3部構成となっております。
vol.1 今の時代こそ副業が必要な理由とは
vol.2 実経験と調査で学んだ 様々な副業の実態 <前編>
   実経験と調査で学んだ 様々な副業の実態 <後編>
vol.3 副業を通して、資産形成プランを考える

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今の時代こそ副業が必要な理由とは


「あなたは今副業をしていますか?」

こう問われた時、多くの方は
「難しそうだからやっていない」「以前やっていたけど長続きしなかった」
と答えるのではないでしょうか。

しかし、

「あなたは今の給料や仕事の内容に満足していますか?」

こう問われると
「いいえ」と答える方が多いのではないでしょうか。

将来への漠然とした不安や、今の仕事をこのまま続けていて良いのか
という葛藤はだれしもあると思います。

私もそうです。
そして、その必要性を強く確信しています。

ここからは、私がなぜ今の時代には副業が必要であると確信しているか。
その理由を6つお示しします。


副業が必要な理由 ①日本の経済は下り坂

日本はそう遠くない将来、後進国になります。
20年後にGDPで世界10位以内にいられるかも怪しいです。

「いきなりなんてことを言うんだ」
とお思いの方、お気持ちは分かります。

後進国というのは少々言い過ぎたかもしれませんが、
日本経済が今後成長する可能性が極めて薄いことは
ゆるぎない事実です。

なぜならそれはすでに数字に表れているからです。

1980年以降の主要国の名目GDPの推移を
グラフにするとこのようになります。

アメリカ、そして中国が飛躍的に経済成長している中、
日本を除く各国は緩やかではありますが着実に経済成長を続けています。

そして日本はというと、バブルが崩壊した1990年以降ほぼ横ばいで、
経済は停滞しているのが見て取れます。

理由は様々あると思いますが、大きな要因として
(1)人口減少
(2)国際競争力の低下

が挙げられます。

まず(1)についてですが、人口はその国の経済力の底力(基盤)となります。

例えばこんなデータがあります。

2030年、そして2050年のGDPのランキング予測です。

人口が多いインドやインドネシアの躍進が予測されています。

インドはこのままのペースなら人口で中国を抜いて
世界1位になると言われていますので、
人口が経済に与える影響の大きさがうかがえます。

また、実は日本よりも人口の多いナイジェリア(約2億人)は
経済大国というイメージはないと思いますが、
すでにそのGDPは世界20位以内で
2050年には10位以内に入ると予測されていることに
驚いた方も多いのではないでしょうか。

人口が多いということは、
その分「内需がある」と言い換えることができます。

国内だけでも十分に経済を回す力を持っているということですから、
人口が多いというのは、それだけで大きな力になります。

では、日本の人口はどうかというと、
現時点では世界第11位と意外と人口は多いです。

ですが、少子高齢化により日本の人口は今後減少していきます。

つまり内需による経済成長は期待できないということです。

そこで期待されるのが、(2)の国際競争力です。

ですが、ここについても
日本の国際競争力は低下の一途をたどっています。

かつての高度経済成長期には、日本の「技術」は世界でも飛びぬけており、
中国など安価な製品をウリにしている国との競争にも勝ち抜いてきました。

ですが、その「技術」の面でも、
近年では諸外国に追いつかれ、追い抜かされ、
「安くてクオリティも高い」諸外国製品との
競争に勝てなくなってきているのです。

その「勤勉さ」を武器に、死に物狂いで働いて
今の地位を築きあげた日本でしたが、
ITによる効率化の波に乗り遅れた日本の労働生産効率は
諸外国に比べて著しく低いのが現状です。

加えて、超高齢化によって労働人口も大幅に減少しており、
生産性も低いという中で、
諸外国との競争に勝てるイノベーションを起こし続けるというのは、
かなり厳しいと言わざるを得ません。

まとめますと、資源もなく、人口が減り、働き手も減る。
そして世界での競争力も落ちていく今後の日本の経済に
成長はほとんど望めない
ということです。

「日本の経済が停滞しても、自分の給料が下がるわけじゃないだろ」
とおっしゃる方もいるかもしれません。

たしかにニュースを見ていて、
「今日本の景気は良いです/悪いです」と聞いても、
だからと言って自分の給料が上がったり下がったりしたと
実感している人はほとんどいないと思います。

ですが、バブル期以降の私たちの給料は、
絶対的にも相対的にも確実に下がっているのです。

こちらのグラフは2000年の平均年収を100とした時の、
以降の平均年収の推移です。

日本だけがやや減少傾向で横ばいなのに対して、
諸外国は堅調に平均年収も伸びています。

また、日本は物価も近年はほぼ横ばいのため、
相対的にも給料が下がっていると考えることができます。

この20年経済成長のなかった日本においては、
当たり前といえば当たり前の結果です。

では、今後経済が低迷することが予測される日本の平均年収は
どう推移していくだろうか。

当然政府も対策を打ってくるでしょうが、
今後もじりじりと平均年収は下がっていく、
あるいは横ばいと見込まれています。

さて、ここまで長々と日本の経済の危うさについて述べてきて、
「副業の話を聞きたいのに、関係ない話をするな」
と怒られてしまいそうですが、
私はここで暗い話がしたいわけではなく、
“そのことを知ったうえで、今どう行動すべきか”
それを考えるきっかけにすべきだということです。

言い換えると、“今後給料が下がるかもしれない”という前提で、
資産形成について考える必要がある
ということです。

ではそれを踏まえたうえで、なぜ今副業をすべきなのか?
それは「今はまだ豊富な案件の中から選べるから」です。

バブル期は労働力不足で引く手数多の状態でしたが、
今や有効求人倍率も下がり、
仕事をしたくてもできないという人もいるほどです。

経済の停滞は、雇用の停滞にもなるわけです。
つまり、経済の停滞が予測されるこの先に比べれば、
今はまだ副業でも職を選べる時代だといえるのです。


副業が必要な理由 ②日本の通貨も下り坂

さて、続いては“通貨(円)の価値”の観点から
副業の必要性を読み解いてみましょう。

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