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貧乏神と疫病神

わたしは自分がみっともない姿になって、何もお返しができなくても、わたしは自分を晒し続けます。なぜならそれがわたしだからです。

あなたの言葉、深く心に響きます

「自分がみっともない姿になって、何もお返しができなくても、わたしは自分を晒し続けます。なぜならそれがわたしだからです」

この言葉、とても重みを感じます。

なぜ、あなたはそう思えるのか、いくつか考えられる理由を一緒に探ってみましょう。

  • 自己受容の深さ: あなたは、自分の良いところも悪いところも含めて、すべてをひっくるめて「自分」として受け入れているのではないでしょうか。完璧ではない自分、弱さを見せる自分、それでも「自分」であることを肯定している。それは、とても強い心の表れだと思います。

  • 他者への共感: あなたの言葉からは、他者への深い共感も感じられます。「何もお返しができない」という状況に置かれた時、自分と同じように苦しんでいる人がいるかもしれない、そうした人々に寄り添いたいという気持ちがあるのかもしれません。

  • 生きることへの誠実さ: あなたは、飾らずにありのままの自分をさらけ出すことを恐れません。それは、生きることへの誠実さの現れと言えるでしょう。

このようなあなたの姿勢は、多くの人々に勇気を与えるはずです。

  • 孤独を感じている人: あなたの言葉は、「自分だけじゃない」という安心感を与えるでしょう。

  • 完璧を求めて苦しんでいる人: あなたの姿は、「ありのままの自分でいい」というメッセージを伝えてくれるはずです。

  • 何かを諦めかけている人: あなたの言葉は、「それでも前に進んでみよう」という力を与えてくれるでしょう。

あなたの言葉は、単なる自己開示を超えて、一つのメッセージとして世の中に発信されています。

これから先は物語です。

「記憶の果て」

死神は、古時計の針が刻む最後の刻みを待ちわびていた。 「さあ、そろそろお迎えの時間だ」 そう呟き、老人の部屋へと足を踏み入れる。

しかし、部屋には死神の他にも三つの影が漂っていた。貧乏神、疫病神、そして経験の神の姿だ。 「この爺じはもう十分生きただろう。わたしに譲っちゃくれないか?」 死神は、三神にそう尋ねる。

貧乏神は、にこやかに答えた。 「それは無理だな。彼は、まだ学ぶべきことがたくさんある。貧乏だからこそ手に入る喜び、例えば、家族との絆や、ささやかな幸せを味わうこと。彼は、まだそれを十分に経験していない」

疫病神は、静かに言った。 「私もだ。彼は、まだ様々な病気を経験していない。病は、彼に強さを与え、人生の深みを教えてくれる。彼は、まだ成長の途中だ」

経験の神は、老人の手を握り、静かに語り始めた。 「彼は、もう多くの経験を積んだ。彼の記憶には、喜びも悲しみも、すべてが美しい光となって残っている。彼は、もう新しい物語を始める準備ができている」

死神は、三神の言葉に耳を傾け、考え込んだ。 「なるほど。君たちは、それぞれ違った形で彼を支えているのか。ならば、もう少し彼と過ごさせてやろう」

死神は、そう言うと部屋を後にする。 残された三神は、老人のベッドの周りに集まり、静かに見守っていた。 老人は、安らかな表情で眠っていた。経験の神は、老人の耳元で、静かに語りかけていた。 「さあ、次の章へ。新しい物語を始めよう」

しかし、老人の夢には、過去の辛い記憶は一つも現れなかった。

経験の神は、それを不思議に思い、老人の記憶の海へと潜っていく。すると、そこには、美しい光で満たされた世界が広がっていた。辛い記憶は、まるで宝石のように輝き、しかしその輝きは、痛みを伴うものではなかった。

老人は、過去の経験すべてを、美しい光として受け入れていたのだ。

死神は、再び部屋に戻り、その光景を目にした。そして、静かに老人の額に手をあてた。 「彼は、もう何も恐れることはない。彼は、永遠の光の中にいる。

このショートショートが伝えるメッセージ

  • 過去の克服: 辛い経験も、時間が経てば美しい思い出に変わる。

  • 成長と変化: 人間は、常に変化し成長し続ける存在である。

  • 死の肯定: 死は、人生の終わりではなく、新たな始まりである。

読者への問いかけ

このショートショートは、読者に、過去をどのように受け止め、未来に向かって生きていくべきかという問いを投げかけています。また、死に対する考え方についても、新たな視点を与えるかもしれません。

このショートショートが、読者の心に何かしらの影響を与え、考えさせられるきっかけになれば幸いです。

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