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2.続かない秘訣とは?

2.続かない秘訣とは?

継続は力なりは本当。

ここではあえて続かない秘訣を述べよう。なぜ、わざわざ続かない秘訣を述べるかというと、物事が続いたことがあまりにもなかったため、反対に続かない秘訣がなにか考えてみることにしたのだ。

私は“続けないこと”だけは続けてこられたのだ。

続かない秘訣に、“やることを絞らない”“やりたいことをどんどんやる”というのがある。



私は短大生のころまでは、何事にも優先順位をつけていた。やりたいことより、いまやるべきことをしていた。そういう生き方が美しくも感じたし、大人になった気分でいた。

だが、やるべきことばかりをしているといつになってもやりたいことができないのだ。すると、もっとあとででもいい、数年後でもいい、となってしまう。

あるころを境に「やりたいことへ積極的に挑戦しよう」「自分の心に正直になろう」「軽い気持ちで始めてみよう」などという考えに変わってきた。その結果、興味があることにはなんでも挑戦してきた。いずれ自分に合うものに出会えるだろうとも思っていた。そして、やりたいことに蓋をしてやるべきことをやり続けると、自分の気持ちが分からなくなると聞いて、自分の気持ちに従順になるよう心がけた。

果たしてそれがよかったのか悪かったのかはやってから気づくことになるのだが、しばらく私はそんな自分と過ごしていた。やりたい放題で錯乱状態の頭の中。次々とやりたいことがポンポンと湧き出てきてすべてやりたくなる。

なにかをやるというのは、一定の時間と作業を費やさないとできないのに…。次々と面白そうなアイデアがたれ流れてくるではないか。こうもなったら、すべてやりだし、始めてはすぐ終わるの繰り返し。

あるとき、偉大な方に言われたことがあった。「なんでもかんでも浅く手を付けたらすべてが平均点以下に終わる。すべてを 80 点以上に上げるか、なにかを突出させないと。あなたはすべてに関して浅くて中途半端だ。このままでは何者にもなれない。」

初めは、この言葉がよく理解できずに自分が浅いとはどの辺なのだろうかと疑問に思った。

何事もやってみてダメならやめればいいだろうとも思っていた。

だが、考えてみればこの1年なんの作品も作り上げていない。つくりたいものがいっぱいあるからだ。すべてやりたくなって、すべてに手を出して、結果何もでき上っていない始末だ。

なにかを果たすためにやることを絞ることの重要性が今になって分かってきた。わたしは人に言われても、本で読んでも、自ら実感しないと腑に落ちないのである。

やりたいことがたくさんあるのはいいことだが、本当にこれだけはやりたいというものがなければ続かない。または、これはなにがあってもやるという思いがいるのかもしれない。ということはその物事に対して自分が真剣だということであろうか。

話は反れに反れたが、要は続けない秘訣はぶれていることにありそうだ。私は正直、ものごとを続けられるようになりたい。いつか白馬の王子様がやってくるかもしれない(いつか理想の職業に当たるかもしれない)などと言ってないで自分から理想をつかみに行きたい。ただ、今はなにごとも出来上がっていないことに、不信と問題があるのだから何かを継続させたい。