ほろよい読書 おかわり(青木美智子、朱野帰子、一穂ミチ、奥田亜希子、西條奈加著)
言葉は人と人が心を通わせるために使う一つの手段であり、相手を知る上でこれに頼る部分が大きい。
目の前の出来事、心の揺れ動きをどのような言葉で表現すればよいか。
自分の頭の中にある引き出しを開け、およそぴったりであろう言葉を紡いでいく。
それは直接的な言葉であったり、別の言い回しで暗に示すことを試みたりもする。
紡ぎ出される言葉は、その人のこれまでの出会いを映し出しているのかもしれない。
魅力的な言葉に、この本は溢れていた。
私の母国語である日本語は、こんなにも美しい表現があり、それにひとたび触れると、心が高揚したり、じんわり温かくなったりするんだということを、思い出させてくれる。
さまざま人の心を感じ、いつの日か自分の発する言葉が誰かの気持ちを少しでも高められたら、とても幸せだ。
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