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村の掟

涙が乾くまで
私の咽喉が鳴った
雷の音が
聴こえなくなるまで
私は
貴方に頼った
貴方との時間が
仲間外れの村の措置から
逃れられると思った
貴方との触れ合いが
二度と
私への毒を盛らされないと
願っていた
だけど
貴方と関わると
哀しみが
刺激が
傷が
一つ一つ
重なっていく
貴方の影が見えなくなるまで
消しゴムで消した
だけど
私の血が
四方八方に
広がり
空中に
滲んでいく
私が消えていった

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