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水は2リットル以上飲んだほうがいい?管理栄養士が適量・飲み方を解説!

パナプラス薬局の管理栄養士チームがお届けする“食と健康に関するコラム”。食に関するちょっとしたギモンや管理栄養士ならではの専門的なお話まで、チームメンバー8人が発信しています。本日は水の飲む量についてです。

1日に水を2リットル飲むのが体にいいと聞いたことはありませんか?それならば…といざ水を2リットル飲もうと思ったとき、意外としんどいなと感じたことがある人も多いはず。実際に2リットルも飲む必要があるのか、管理栄養士が解説します!

水をたくさん飲むメリット

①代謝が上がる

体内の水分量が不足していると血液やリンパの流れが悪くなり、排出されるはずの老廃物が体に溜まってしまいます。水を飲むことで血液中の水分量が増えて、血流がよくなり代謝アップの効果が期待できるんです。

②便秘の改善

便は含まれている水分量で硬さが決まります。摂取する水分が少ないと便が硬くなり、便秘になりやすくなります。水分を摂ることで便が柔らかくなり、出やすくなることがあります。

③美肌効果も

水を飲むことで老廃物を順調に排出したり、便通が良くなることでデトックス効果が得られます。また、肌のハリにも水分量は大きく影響すると言われています。

本当に2リットルも必要?

結論からいうと、1日に2リットルも飲む必要はないといえます。

体重60kgの成人男性を例にあげると、1日に尿や便から1.6リットル、呼吸や汗から0.9リットル、合わせて2.5リットルの水を排出しています。これを聞くと、「2リットル以上飲まなければ」と思うかもしれませんが、実際は体内で作られる水が0.3リットル、食事からは1.3リットルの水を得られると考えられるので、飲み水としては1.2リットル程度で足りるのです。

しかし、これはあくまで体重60kgの成人男性の場合。1日の運動量が平均よりも多い人や、食事であまり汁物やサラダ、お米などを食べない人は、もっと多くの水分摂取が必要ですし、デスクワークなどであまり汗をかかない人はそこまで多くの水分を摂取する必要はありません。

水を飲むことで得られる効果はたしかですが、2リットルというのはあくまで目安。自分の食事や運動量を元に、必要な水分量を把握することが大切です。

実は大切な飲み方

大切なのは飲み方です。コップ1杯の水(200ml程度)をこまめに摂取しましょう。

普段、あまり水を飲まない人ははじめは意識しないと難しいかもしれませんが、喉が乾く前に飲むのがポイント。実は、喉が乾いたと感じたときには、すでに水分不足の状態に陥っています。入浴中などは体から多くの水分が失われるため、前後にコップ一杯の水を飲むのを習慣づけましょう。

水を飲むことはいいことですが、何事も摂りすぎは体に良くありません。1日に飲む水の量は、1.2リットルを目安として、食事内容や運動量、気温など環境に配慮して、自分に必要な量を微調整していきましょう。

パナプラス薬局管理栄養士チームよりおしらせ

パナプラス薬局では全店舗に管理栄養士が常駐しており、日頃から外来患者様を中心に栄養指導、栄養相談を行っています。

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