あたまとこころとからだ

読書をするようになった。

「からだとこころの健康学(NHK出版 稲葉俊朗著)」を読んでいる。特に私の体、健康や思考回路、考え方についての本を探して読み進めている。
自分の今までの生き方、考え方が全て間違っていた、とは思いたくない。けれども、カウンセリングで出てきたこれまでの人生、出来事、その時自分がどうしていたか、どう感じていたかを振り返っていくうちに、改善は必要だと感じた。
今を生きやすくしたい。そのためにも自分の健康について改めて見直してみたい。

あたま・からだ・こころ

あたまとこころと、からだの三つは別々にして考える必要があるらしい。
あたまは嘘をつくのが上手い。こころとからだは正直である。心や体が辛いと声をあげても、嘘をつきながら騙し騙し頑張るのは可能かもしれない。でもその反動がこころとからだに表れてしまう。今の私である。
今まで、悩みやモヤモヤをあたまで考えるようにしていたが、「あたま」「からだ」「こころ」の3点で見直してみたいと思う。

過去・現在の自分が、その時、どう考えて行動したか、理解する

休職してからこれまで、少しでも体調が悪くなったり、情緒が落ち着かない場面に出くわしたら、その時の様子をメモしたり、パートナーや家族、友人と共有するようにしている。こういった分析、対話を繰り返していくうちに、職場以外でもストレスや不安要素を抱えていたことに気がついた。
本の中の言葉を借りるなら、快・不快の感覚(こころ、からだの意見)を完全に無視した生活を送っていたように思う。
例えば、「人混みに出ると息が苦しく、目的地がわからなくなる」といったことがあった。やんわりとメモしていたが、細かく分析してみると、
場所)ショッピングモール
時間)土日の夕方
食欲)あまりない
睡眠)あまり撮れてない、起きるのも遅かった
誰といた)母親
どう感じていたか)迷惑をかけてしまうことへの罪悪感

この時の私は、自分の状態、症状を母親にあまり細かく伝えられていなかった。母親が誘ってくれたおでかけだし、私が体調悪いといって中断するのも申し訳ない、という考えが先行していたと思う。また、ショッピングモールのような閉鎖的空間、出口がわかりにくい場所、空調がきつい場所が苦手であることもわかった。人混みだけがダメだったのではなく、
「いつも憂鬱な気分になる夕方」に、「苦手な場所」にいって、「相手が別に迷惑だと思っているかどうかはっきりしていないのに、勝手に迷惑になると思い込んでしまった」上、「辛くなったのにも関わらずすぐに相手に伝えられなかった」からだと分かる。

上記の一番の解決策として、「迷惑かけちゃうし出かけない」を選択しないようにしている。行動範囲が狭まって、私のからだの逃げ場がなくなる気がするからだ。そもそも人間は大抵他人に迷惑をかけて生きているし、という客観的な考え方ができるようになったのもある。
そこで、時間帯や食事睡眠がきちんと取れた時に、同じ場所に出かけてみた。問題がなかった。

今できないを、一生できないと考えないこと

苦手意識を持つと、その場所や行為、事象を避けがちになる。でも、それはきっと自己暗示のようなもので、できる、と自分を信じ、実際にできた、と言う経験をすることで可能になると考えた。

難しく考えてしまうが、自分の気分や体調を敏感に感じ取り、どうすべきなのかを、理解する。そして行動する。頭でっかちにならず、自分に寄り添ってみる。

今はまだ一人で立ち上がって歩き出せそうにないし、不安が大きい。小さな積み重ねで、自分の自己肯定感というか、成功体験を身に付けさせようと思っている。

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