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【7月15日】取り立てて特徴のない18才フリーターと、彼の日記 「実家に帰る②」

今日は約一か月半ぶりに実家に帰った。
その目的は、トシさん家の居候を終わりにして、一人暮らしを始めたいということを父親に伝えるためだ。

それにしても、今日は本当に暑い日だった。昼頃には、少しだけども日差しがまさに針のようで、肌がジリジリと焼かれていくのが実感できた。

久々の実家は、何もかもが大きく感じた。特に感じたのは洗面台の大きさだ。顔がすっぽり入るほど大きかった。3月まで毎日ここで顔を洗ってたなんて信じられん。


さて。
一人暮らしの話は、ダメだと一刀両断だった。フリーターで一人暮らしという生活ほど無駄なものは無いというのが理由だ。
しかし、かと言ってこの生活を続けるのはもう無理な気がしている。もちろんこっちのストレスもすごいが、どうやらトシさんも不満がいっぱいあるようだ。オレには言ってこないが。

考えてみればまぁ当然だ。他人のオレが急に転がり込んで来たんだから。しかも、トシさんは大がつくほどのキレイ好きだ。オレがいくら気を使っても至らない所が多々ある。実はこのことが致命的だったりする。


オレは今、どうしたらいいか本当に悩んでいる。実家に戻って浪人してまた大学受験をするか、ここでの生活に耐えフリーターを続けるか、すし屋の店長になってみるか(一番なさそう)…、それとも他の道があるだろうか?

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