12月27日「振り返れば奴がいる」|取り立てて特徴のない19才フリーターと、彼の日記
この2週間くらい、毎日
そう毎日、ヨシーのこと考えてたな。
オレ、何か、どうしようもない気持ちになってた。
フラれた日のこと 思い出してっと、その… 不思議なことに告っている最中はスゲー幸せな気持ちだったんだ。
すぐ目の前にヨシーがいて、息をしている。
ヨシーがオレの言葉を聞いてくれて、ヨシーの思ってることをオレに伝えてくれる。
それが、ただそれだけだけど、スゴイ幸せだったんだ。
そのやりとりの一つひとつが、ヨシーの存在と自分の存在を確認しているみたいな。
ヨシーへの思いは、何も2週間前からじゃなかった。自覚を持ったのがその頃なだけであって、オレの気づいていないうちに、ヨシーはずっとオレの中にいたようだ。
まず、ヨシーとオレが初めて会った日(=シフトが同じだった日)も、オレはちゃっかり日記に書いていた。それからというもの、ちょくちょく日記にヨシーの名前が出てくる。
小麦屋で新しく出会った女の子は他にもいたけど、ほとんど日記に書くこともなかった。
次の日はヨシーと一緒のシフトだから遅刻しないように、とか…今考えれば思っきり意識してんじゃんね。つか、もう、好きじゃんね。
もっと早く自分のこの気持ちに気づいて、もっと早くに思いを伝えることができてたら、アノ告白は今とは違った結果になってたかも…
なーんて考えるのは、さすがに未練タラタラすぎだわな。
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