10月2日「回顧」|取り立てて特徴のない18才フリーターと、彼の日記 

こうして日記を書くことで、オレはかろうじて月日を感じることができている。
夜、日記のタイトルをつける時に、「あ、今日は〇日か」と初めて気づく。もう一日も終わろうとしているタイミングで。

最近のオレは精神的にかなり弱ってきている。それは、自分の、将来への不安が原因だ。

オレはこのままどうなるのか。将来何をしているのだろうか。いや半年後は何をしているのか。どうせ困ったら大学に行けばいいと思っているのだろう…か。
でも大学に行くにしても、来年の受験はもう無理だ。今年の受験が終わってから勉強なんて文字通り一秒もしていないのだから。

なので、大学に行くとしたら二浪以上は確定だ。でも大学へ行ってどうなる?どうせ二浪したって大した大学に入れない。その四年後 卒業を迎えた時、どうなっているんだろう。就職か?とても明るい未来は浮かんでこない。

20代、オレは何している?
またどこかで放浪しているのだろうか。それとも、だらだらフリーターを続けているのか。


自分のの高校時代の日記を見て思ったことを正直に書く。オレは自分に甘かった。

高校の時、オレは自分自身のことが好きでしょうがないと言い張っていた。しかしあの頃は、自分を好きになることと、自分を甘やかすことがごっちゃになっていたんだと思う。オレは受験のプレッシャーに負けて、ひたすら自分を甘やかし、ひたすら堕ちていった。

学校はサボる。塾もサボる。家で勉強なんてもちろんしない。休日は昼まで寝る。夜も遅い…日記に書いておかなければ、オレはずっと忘れたままだったろう。
そんな自堕落な生活を続けていながら、それでもオレは自分を許してしまっていた。
明日は 明日は と言ってやったためしがなかった。わかっているのに、オレはとことん自分に甘かった。

今になってやっと気づいた。オレは自分のことが好きなんじゃなくて、自分に甘くしていただけだって。そうして自分の弱い、醜い部分を見ないようにしてたんだ。

そして、友人たちにも。自分の弱い部分は決して見せまいと、いつも強気な態度をとっていた。特に、小学校の幼馴染のヤツラには。
オレの本当の姿を見透かされまいかと怯えつつ…


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