見出し画像

WiLLベースマネジメントに必要なスキルとは?~WiLL-basedマネジメントとは何か?Vol.6~

リスナーからの組織に関するあらゆるお悩みに応えていく、Pallet Radio「はたらきがい向上委員会」。全8回にわたりPalletが提唱している「WiLL-basedマネジメント」について解説します。

パーソナリティーを務めるのは、当社代表の羽山暁子と、当社メンバーで組織開発のエキスパートとして様々なコミュニティのプロジェクトマネージャーを務める(株)そしきのコーチ代表の小松由(こまつ ゆう)氏。

当ラジオはPalletに関わってくださる方限定で公開しており、その内容を一部修正して書き起こしたものをお届けいたします。

▼前回の記事はこちらから▼

小松:前回に引き続き、清水大督さんをゲストにお呼びしてWiLLベースマネジメントについて深堀していきたいと思います。さっそく本日のテーマである「WiLLベースマネジメントの具体的なスキルとは?」についてですが、どんなトレーニングをなさっているんですか?

清水:トレーニングで具体的にお伝えしている内容は、一言でいうと「良質な対話をつくるために必要なスキルとマインド」をお伝えしています。具体的に言うと前回もお伝えしましたが、コーチングの傾聴、質問などを中心に設定しています。

小松:対話の質を高めるための傾聴であったり、コーチングスキルの質問という部分ですが、紐解きしながらも具体的なやり方も伝えているような形なんですか?

清水:そうですね、やり方も伝えていますし、一番大事なのはそもそもみなさん自分の中にあることを持ち出して、それを受け取るというコミュニケーションを我々は対話と定義づけているのですが、その体験自体が無い方が多いんです。まずは相手の話を3分間ただ聞いてみるということをしてみたり、相手の想いや考えを深めるためのシンプルな質問をしてみるとか、そんな基本的なところからスタートします。

小松:そういう基本的なところから、コミュニケーションの定義の話までしていく背景には、どのようなことを大事にされているからですか?

清水:前提として、まずはそもそもWiLLベースマネジメントを導入できる企業や組織が必ずしも全部ではないと思っています。良質な対話をつくるベースとなるメンバー同士の関係性とか、心理的安全性の度合いなどがある程度できている組織で、かつ人事施策として1on1やWiLL Can Must のフレームワークを仕組みとして導入しているところに取り入れると効果があると思っています。そのようなことも含めて、まずその土台となるキホンのキを一緒にやって行く。

 そこで大事なのが、「1on1は研修でやったよ、コーチング研修やったよ」と知識として聞いたことがある方がほとんどなんですね。でも実際にできるようになっているかというと、みんなできないので、まずはそれを体験してもらう。その体験を作るための場づくりを、私や私と一緒にサポートで入る講師陣と共にファシリテートできるところがPalletの強みであり大事にしているところです。

小松:経験学習してもらえるような場があって、かつその土壌となる心理的安全性や対話のベースとなるスキルを培える場をPalletが作って、みなさんに実践していただいているんですね。ほかにスキルという観点でいうと、どんなものを伝えているんですか?

清水:そうですね…スキルというと、コーチング・傾聴・質問と一言でいってもとても奥が深い内容になっていますので、基本的にはコーチングコミュニケーションを深めていくためのスキルをやっています。具体的にどういう質問を投げかける、相手が自分を変える気づきが起こりやすい目的論的質問だったりとか、質問の中でも、自分がすごくやりがいを感じていた時の話などをしてもらって、当時の場面を思い出してもらい、当時の気持ちを感じて、それの何が良かったのかというエッセンスを抽出するような質問をし、傾聴を深めるためのスキル、質問を深めるための観点を一緒に深堀しています。

小松:受講者さんが実際に職場で1on1をやってやってみようと思った時もそのまま使えるようなものをリストとして入れているような感じですか?

清水:まさにそうですね。トレーニングで使う質問をそのままメンバーにしてくださいとお伝えしています。

羽山:染み入って聞かせていただいてました(笑)。こまっちゃんが経験学習って行ってくれましたが、集合研修でみんなで集まってインプットしたり、インプットしたものをすぐその場で使ってみるということから心理的安全性を感じたり、質問自体を感じたりという経験学習を起こしているわけですけど、それと共にWiLLベースマネジメントに欠かせないのがWiLLトレーナーですね。WiLLトレーナーって受講者に1on1でセッションをしてくれる存在がいることで、大督さんが作った場でインプットしたことを、今度WiLLトレーナーから聴かれるという経験をしたり、ポジティブフィードバックを受けることで、教えられたスキルを実際に受けるとこのような事が起こるんだ、教えられたポジティブフィードバックってこういうタイミングと息遣いで使うと機能するということを経験学習してもらうこととセットで走るから傾聴ってめちゃくちゃ大事なんだなと気づくし、そのことに気づきながらセッションで自分のWiLLを聴かれるから、改めて自分のWiLLに思いを馳せる…そんな複合的なことが起きているなと思っています。

小松:Palletが伴走し続けているから両方で深まっていくということが起こるんですね。チャットにもコメントが入っているのでご紹介しますね。「『ます、ちゃんと聴く』という本を読んでいるのですが、聴くっていうのは深いですよね」と。

羽山:仲良くさせていただいている櫻井君の著書ですね。この本は良書ですよ、ぜひご一読ください!

小松:みんな読みましょう(笑)他にもチャットに「先ほど大督さんがベースがある会社さんだと導入しやすいし効果が出やすいとおっしゃっていましたが、今サポートしている中小企業はまったくベースがありません。ベースがない企業に導入するにはどうしたらいいでしょうか?」という相談が入っているんですけど、そこはどうでしょう?

清水:ベースがない企業に関しては、繰り返しになってしまいますが、地味で泥臭いことですがベースを創ることをやっていくしか無いと思います。ベースがないわけではないけれど、まだ充分ではない組織や企業様については、まずは時間をかけて関係性を創っていくプロジェクトを導入しています。

小松:関係性をつくるために具体的にやっていらっしゃることってどんなことがありますか?

清水:具体的には心理的安全性もポジティブフィードバックもありますし、よくやっているのがアサーティブコミュニケーションです。肯定的なコミュニケーションについて、たとえば承認とは、Iメッセージの使い方などをお伝えします。他にはWiLLトレーナとのセッション体験がスキルを超えた体験になっていて、こういう関わり方をしてもらえると安心して話せるんだという経験を作っていただいてます。そして何より、セッションを提供するWiLLトレーナー自身がそれぞれ自分のWiLLを生きてる人たちなので、そういう在り方・生き方をしている人たちと時間を過ごすと言うこと自体が、WiLLベースマネジメントの大事なポイントです。それによって心に火が灯り、やがて周りに移っていくということが最前線でおきていることですね。

小松:素敵ですね。まさにWiLLベースで生きる方々自身の在り方に触れることで、刺激になったり自身への問いかけが起こるということが言葉を超えて起こっていて、じゃあ自分もやってみようという一連の流れになっていくんですね。スキルだけではなく、在り方やマインドの部分も大事だというメッセージだと思うんですけど、あっこさんいかがですか?

羽山:すごいことをやっていると改めて思いました(笑)。例えばいまHRで花盛りな「働きがいを感じる」とか「やりがいやエンゲージメントを上げる」というけれど、胸ぐら掴んでエンゲージメント上げろよ!って言っても当たり前だけどあがらないよね。それらって内発的に灯っていくものだし、ちょっとずつ火が燃え広がっていくものじゃない?いくら研修で、「これがスキルです。やってみましょう」と言っても灯るものではないから、デリバーしている大督さんが伝えてくれる生き様に内なる火を感じるから、感化されて自身にも火が灯ったり、WiLLトレーナの声掛けとかを通しながら、WiLLトレーナーの生き様やWiLLを感じ、そこから火が灯るということを我々はやっているんだと改めて感じました。

 間違いなく一人一人が分かっていくと、伝播するからチームが変わっていくんですよね。これはもう社会実験だと思います。面白いですよね。

小松:いい感じになってきていますが、そろそろお時間なのでお二人からメッセージをもらっていきたいと思います。

清水:社会実験という意味でいうと、Pallet自体がまさにお互いのWiLLを大切にして生きることを体現しようとしている組織だと思っています。その火は間違いなく日々燃え盛っていて、炎を作っている我々自身が色々な人と関わっていくことで着火点になっているんだと改めて感じましたし、自分自身もWILLに生きていきたいという想いを強くしましたし、そういう人たちをより増やして行きたいと思う時間でした。ありがとうございました!

羽山:WiLLを語ろう!もしくはWiLLを生きよう!その一言に尽きますね!

小松:名言出ましたね!(笑)ありがとうございます。それでは今回、大督さんをお迎えしてよりWiLLベースマネジメントの解像度も上がってきましたので、また次回以降も深めていけたらと思います。本日もありがとうございました!

▼他の羽山の対談記事はこちら▼

【Palletのことを詳しく知りたい方はこちら▼】


【Palletの最新情報がわかる公式Facebookかこちら▼】
株式会社Pallet | Sendai Miyagi | Facebook

この記事が参加している募集

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?