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人目を気にしすぎて創作できない私が自由に漫画を描けるようになった話

(※この記事は2020年8月13日に書いたものを大幅加筆修正した記事です。
もはや新規記事といっても過言ではありません)

ずっと、物語の作り方を忘れていました。
みんなにウケる話を意識しすぎて、描こうと思っても何も思い浮かばない。

それが、今は何の苦労もなく「物語」が思い浮かぶようになりました。

◆人に何を言われるか気になり、10年手につかなかった創作漫画

私は2020年からこういう創作漫画を描いています。

実はこの漫画のキャラクターは、2010年に思いついたもの。

現在は「妄想子育てファンタジー」と割り切って描いていますが、そうなる前は色々なことが気になってちっとも描けませんでした。

いよいよ描くぞ! と2017年に意気込んでからも、完成させるまでに3年かかったし。

それが今や、ネームだけなら20話まで出来ています(現在21話のネームを描いており、あと10Pで完成)。
noteに掲載しているのは8話までですが、ペン入れだけなら19話の途中まで済んでいますし。あとはどんどん仕上げるだけです。

そうなる前は、みんなにウケる話……というか、誰にもツッコまれない話を描こうとしていました。

だから以下のように、色々なことが気になるのです。

・私はヒゲでボサボサの男性が好きだけど、世の中の女子はヒゲ嫌いが多いから、ツルッとしたイケメンを描かないとダメなのかな。

・わたしには子どもがいないから、どう頑張ってもリアルな子育て話は描けない。子育て世代にツッコまれたらどうしよう。

・わたしは1歳の時から父親と離れているし、シングルファザーの知り合いもいないから、リアルな父親像(シングルファザー像)も描けない。
そんな私が父親主人公の話を描いたら、リアリティのない物語になるんじゃないかな。

そうやって気にする私も可愛いですけど、今の私からすると全部「しゃらくせえ」です。
そんなこと言って1話も描かないほうが罪、と今は思います。誰にも何にも悪いことしていないけど、自分にとって最高に悪いことをしています。

今の私の物語の書き方

あんなに気にしいだった私は今、誰かが思いついた物語を拝借しているように漫画を描いています。

もちろん実際は自分で考えているんですけど、まるで他に原作者がいるような感覚というか。

ポチャン、ポチャンと雫が落ちてくるように、台詞や場面が頭の中に思い浮かぶのです。
自分で悩んで考えて物語をひねり出している感覚は、まったくありません。

その落ちてきた雫に、自分の願望や「好き」で色をつけて、漫画を完成させる感じです。

それは、
「こんな父親だったら良かったな」
とか
「もし自分が親や身近な大人になら
この娘達とこんな風に接したいな」
とか、
沢山のこうしたい、こうなりたい、という気持ち。

なので私の漫画には、厳密なテーマが何もありません。

もしもあの漫画に何かテーマっぽいものを感じてもらえたとしたら、それはキャラクターたちが自由に動く中で勝手に生まれたものだと思います。

◆自由に創れるようになったきっかけ

私がそんな風になったきっかけは、
このnoteでもちょこちょこ紹介している
「The Artist’s Way
(ずっとやりたかったことを、
やりなさい。)」という本です。

この本の中に、今の私の状態とまったく同じことが書いてありました。

◎物語は、自分の心身を削って書くものではない。

◎創造性を回復すれば、鍾乳洞に雫がしたたり落ちるように、自然にアイデアが思い浮かぶ。

◎まるで誰かが創った物語を借りているように、自分の物語を描くことができる。

◎他人にどう思われるかとか、評価されなければ・名声を得なければとか、そういったことが排除されていって「ただ創り続ける」ことができるようになる。


はっきり言って私が描いている漫画は、一般的にウケるような物語ではないと思います。(作品お気に入りやpixivフォロワーは爆増しましたが)

人の評価を気にせず、ペースを崩すことなく描き続けていられるのは、
◎自然に思い浮かぶから
◎自分が考えたものではないみたいだから

なのかもしれません。

本当に誰かから盗作してるんじゃないですよ。笑
なんだかこう、自分とは別の次元のエネルギーが働いているような感覚なんです。

自分でもめっちゃスピリチュアルっぽいこと言ってんなー、と思うんですけど。

◆他人の評価を自分の思い通りに操作することはできない

ウケる話を書かなきゃ、人気になる話を書かなきゃ、とずっと思っていたので、今同じことを考えている人がいたらいちおう共感もできるのですが……

今の私は「自分の作品が評価されるかどうかは、自分の思い通りになるものではない」と思っています。

まあこれも本の受け売りなんですけど。笑

物語が思い浮かばない人、思い浮かんでも書(描)けない人は、
自分がもっと頑張りさえすれば、自分がもっと上手くなりさえすれば、自分の創った物語や作品が評価されるはずだと思い込んでいないでしょうか。

かつての私は、そう思っていました。

けれど、技術の向上もそのための努力も、ただ自分のためにやるものだったんです。
評価されるためにとか、仕事をもらえるようになるためにやるものではありません。

なぜなら、どんなに技術が高くても評価されないこともあるし、努力とは関係なく評価されることもあるのだから。

本当は誰もそのことに気づいているのに、怖くてフタをしているだけだな、と思います。がむしゃらに努力をしていれば、自分の心の内から出てくる恐怖や不安に向き合わなくて済むからです。

他人は自分の思い通りに動かせません。
自分の作品を高く評価するように、人を支配することも操作することも絶対にできないのです。

「他者に評価されること」から解放されればされるほど、物語は勝手に思い浮かぶのだと思います。

……みたいな話の集大成を、こちらの記事に書きました。
 ↓

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