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個人でプロの声優に仕事を依頼する方法

はじめまして、こんにちは。
ぱれっと研究所の藤花しおんです。

前回「ボイスドラマの作り方・前編」を書いておいて、まだ続きを書いていないという…。
そして違う記事を書くという…。

実は下書きをどこに保存したか失念してしまい、探し中なので先にこっちあげちゃえ!という不始末。
ボイスドラマの作り方は、また別日にあげようと思います…。

今回はタイトルのままなのですが、サークルや個人でプロの声優にお仕事をお願いしたい、と考えている方がいらっしゃるのではないでしょうか。


だけど、個人だし知識もコネもないのにできるのか?

そもそもどこに依頼すればいいのか?

と、よくわからない部分が多いと思います。


なので今回は個人やサークルが、プロの声優にお仕事を依頼する方法を紹介していきます。


共通キーワードは『お金』と『信用』です!

制作会社に依頼

イベントならイベント制作会社、ボイスドラマやゲームなどは音響制作会社に依頼する。

これが一般的な方法の一つかと思います。
(体感ですが、
ゲーム会社は制作会社に依頼パターンが多いですね)


スタジオ、ブッキング、エンジニア手配など、収録に必要なことをすべて制作会社に一任する方法です。


それこそ設定やシナリオ、台本作成の代行もしてくれる所もあります。


ほとんどのことを制作会社がやってくれて、依頼者側が動くことは少なめなので業界や専門知識がなくても大丈夫です。



また、声優事務所や声優本人が仕事を請け負うか判断する際、この制作会社の信用度に依存するので、個人で依頼するよりも受けてもらえる可能性が上がる傾向です。


ただ絶対ではないです!
その制作会社が過去に何かやらかしていたりすると、制作会社自体の信用度がなかったりしますし…。


なので制作会社に依頼する際は、WEBサイトなどでしっかり制作実績を確認した方がいいです。

また、
全部やってくれて楽チン!と思いますが、制作会社への手数料と事務所側への支払いが発生するので、その分コストはかなりかさみます。


声優事務所に依頼

事務所の中には、自社スタジオを持っている所もあります。

音響制作も事業内容の一つとしておこなっているわけですね。


そこに制作会社と同様に、声優事務所にキャスティングなどの諸々を一任する形です。


ただすべての事務所がやっているわけではないので、事務所のWEBサイトは要確認ですね。

すべて自分で準備する

上記二つは必要な工程をすべてお願いする形でしたが、それをすべて自分で準備する方法です。


ここで必要なのは声優のブッキング&収録スタジオのおさえです。



まず事務所に依頼を出し、依頼を受けてもらえれば収録スケジュールをすり合わせます。

そして調整したスケジュールで可能なスタジオを探し、おさえる。


ここで音響周りのことが自分でできなければ、エンジニアのブッキングも必要になります。

エンジニアに関しては、スタジオ経由でブッキングできるところが多いです。



自分の作業量が多くなる分、制作会社などにすべてお願いするよりマージンがなくなるので、費用は多少抑えることができるでしょう。

ただ本当にやることが多くなるので、なかなかに労力がかかります。


そもそも、プロの声優が個人や同人の仕事を受けてくれるのか。
ここが一番不安になるところかなと思います。


正直ここはお願いしたい“事務所”と“声優”によります。
 


所謂、仕事がたくさんある大手~中堅事務所や第一線で活躍されている声優になると、個人や同人の仕事を受ける可能性は低いと思います。



これにはいくつか要因がありますが、一番はキーワードに出した『お金』と『信用』です。



まず声優のギャラですが、一般的には仕事が終わった後に事務所へ支払う「後払い」が主流です。


なので支払うはずの人間が音信不通で逃げたら、仕事をしたにも関わらず事務所側はお金を回収できません。


個人やサークルになると、その支払い能力について事務所側からすると不安なので、わざわざ危ない橋を渡ることはしたくない。

なので、制作会社を通しての依頼だと受けてもらえる可能性は上がります。


元々付き合いがあるとか、制作会社として実績があるなら支払いに関して間違いは起こらないだろう、という“制作会社への信頼”にのれるからです。


ただ声優側からすると、この作品にでて次(の仕事)に繋がるのか?という点でも、個人の作品はあまりいい条件とは捉えられない傾向も多少あったり…。


商業作品と違って宣伝や世の中の流通範囲が狭いですから、これに出たからといって、声優自身の知名度が上がるとかプラスになることが少ないと捉えられることもあります。


嫌な言い方ですが、仕事がたくさんある大手~中堅事務所や第一線で活躍されているプロの声優からすると、個人やサークルの作品に出るメリットがあんまりないんですよね。


そしてまたまた嫌な言い方ですが、昔と違って事務所も声優も増えているので、その中で仕事に飢えている事務所や声優なら話を聞いてくれる可能性は上がると思います。

プロに仕事を依頼するために

だいぶネガティブなことを書きましたが、門戸が閉ざされているわけではありません。


個人の仕事を受けてもらう可能性を上げるためにできることがあります。


それはギャラの支払いについてです。


事務所が最も嫌なのは、ギャラの未払い。

なので出演ほぼ確定の時点で前払いができる、ということを提示するのは効果的です。

所謂、内金ですね。
 


また声優側とのスケジュールすり合わせが終わって日程が確定した際に、請求書もお願いして支払いタイミングもはっきり明確に決めて提示する、というのも相手の信頼を上げるコツです。
 


ギャラの未払いなんてあってはならないことですが、今も業界内で少なくない件数起きていることです…。


なので、
とにかくお金の話はあやふやにしない!

お互いの認識をちゃんと合わせる!

これができなさそうなら、最初から依頼するという選択肢は捨てた方がよいでしょう。


小さいトラブルから裁判沙汰になるというのも珍しい話ではないので…。
 


ちなみにギャラの金額は依頼する声優によっても変わってきます。


それこそ人気のある人やベテランの人だと、その金額は青天井です。


そうでなくても例えばゲームなら、10ワードで数万円くらいいくので1人あたり10万円程度は見積もっておいた方がいいでしょう。


なので、そこそこの予算が必要になってきますが、プロへの依頼自体は可能性としてはあるので、緊張するとは思いますが、作品の詳細とともに問い合わせしいてみるとよいかなと思います。



ざっくりとですが、私の経験則を交えて紹介してみました。
みなさんが何を作りたい、そしてそこにプロの声優の力を借りたい!と思った時の参考になれれば嬉しいです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました! いただいたサポートは音声作品の制作費にしていこうと思います☆