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初任給42万円は、うちより高い?低い?


・サイバーエージェントが23年春の新卒入社の初任給を42万円に引き上げる
・22年春入社と比べて2割超の大幅な増額
・優秀な人材を確保するため、異例の賃上げの動きが広がってきた

#日経COMEMO #NIKKEI

最近、このように新卒など新規採用者に対して高額報酬を支払う企業が増えてきているようです。しかし、これを受けて一喜一憂するのは尚早です。企業には報酬以外にも比較する面がたくさんあるからです。
 
例えば、学歴や性別、年齢に依らない平等な機会提供と評価、特許技術などの専門性など。最近はSDGsへの取り組みも比較材料になります。仮に自社との報酬差を比較する際は、給与以外の各種手当なども加味した方がよいでしょう。
 
企業は給与以外にも様々な手当を支給します。残業手当、賞与、家族手当、通勤手当、退職金などです。最近はオンラインサポート手当を支給する企業もあるようです。
 
企業によっては通勤手当以外の手当をなくし、その分をすべて給与に回すというところもあります。どちらが良いということではありません。ちなみに、サイバーさんの手当支給状況はわかりませんが、残業手当は含んでいるようです。
 
いずれにしても言えるのは、企業が高額の報酬を支給し続けるためには、それ以上に粗利を稼ぐ(売上を上げ続ける)ことが必要ということです。
 
つまり、高額に見合うパフォーマンスが求められるのです。単純に「他社が上げたからうちもあげる」では、いずれ行き詰まります。上には上の会社がありますから、体力勝負は危険です。
かといって現状維持で良いということではありません。優秀な人材を他社にとられてしまう面があるのは事実でしょう。
 
高額報酬を支給するために、まずは売上を上げる。そして、報酬以外の比較優位を構築する。
これが王道です。

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