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長編に憧れる文字書きの奮闘記【勉強編】

はじめに

こんにちは。間(あわい)と申します。

私は一次創作、二次創作どちらもする文字書きなのですが、主に掌編を書いてきました。

長編に憧れつつも基本的に即興で物語を紡いでいるのに加えて、一日のうちの数時間をかけて短期集中で一気に書き上げるため、書けても短編(一日で書けるのは最大三万字弱)。プロットを練って、道筋を作って、長期的な計画を立てて物語を完成させる長編と私の執筆スタイルは相性がすこぶる悪く、これまで長編に憧れつつも半ば書くことを諦めていました。

しかし、上記のnoteにも書いた通り、長編を書くことに憧れや嫉妬の感情を燻ぶらせているくらいなら、最近は勉強して長編を書けるようになろう!と前向きに行動しています。

ということで、最近の私の奮闘記を書き残してみることにしました。同じく長編を書きたい方の参考になれば幸いです。

参考にした書籍

読んだ順に並べてあります。ご参考になれば幸いです。

めんどくさがりなきみのための文章教室/はやみねかおる

実用書を読んでいるというよりは絵本や児童書を読んでいるかのような感覚で、すらすらと楽しく読み進めることができます。

はやみね先生の軽快で温かみのあるユーモラスな文体で紡がれていく説明や物語、そしてテクニックは、文章を書くことが苦手な人でもきっと文章を好きになれると思えるもので、基礎の基礎から文章を書くことを学びたい方にぴったりだと思いました。

三章の構成になっていて、小説を書くことに関して説明している章は最後の一章のみなので、ある程度文章が書ける方にとっては物足りないかもしれないです。

プロだけが知っている小説の書き方/森沢明夫

森沢先生独自のメソッドが詰まった、創作で行き詰まるポイントを明快かつ詳らかに説明してくださっていて、何度も読み返して血肉にしたいと思える内容でした。

実際に小説を書いたことがある人から寄せられた質問に答えてくださっているので、とてもためになります。特に私が一番悩んでいる「プロット」の作り方についての章はとても参考になりました。

ある程度「書いたことがある人」向けの内容で、文章の書き方を真似するというよりもテクニックを学ぶのに最適な本でした。

公募ガイド vol.375

長編小説に挑むあなたをお助けします

小説家として活躍する中村航先生、主に脚本家として活躍する尾崎将也先生に「小説の書き方」を尋ねるインタビューから始まり、長編小説を書くときのプランの立て方、構成の仕方(三幕構成)、プロットの作り方、人称と視点の基本、長編と短編の違いなどを盛り込んだ初心者向けの長編制作ガイドです。

入門書として優秀ですが、ある程度「書いたことがある人」向けの内容なのと、基本的に一次創作をターゲットにしているので、二次創作で長編を書きたい方には少し不向きかもしれません。

公募ガイド vol.425

あなたの知らない長編小説の方程式

公募ガイド vol.375の内容をブラッシュアップしたものになります。公募ガイド vol.375が主に構成の話だったのに対して、公募ガイド vol.425はオリジナリティーの出し方、短編と長編の書き方の違い、アイデアの出し方、キャラクターの作り方、読者を惹きつける文章のテクニック、構成の仕方(三幕構成)、原稿の書き方など内容が多岐にわたります。

主にプロットや三幕構成について詳しく知りたい方は公募ガイド vol.375を、幅広い話題をカバーしたい場合は公募ガイド vol.425がおすすめです。

また、公募ガイド vol.375と同様に長編を書く上での入門書として優秀ですが、ある程度「書いたことがある人」向けの内容なのと、基本的に一次創作をターゲットにしているので、二次創作で長編を書きたい方には少し不向きかもしれません。

【小説講座】面白いエンタメ長編小説の書き方

私がこのnoteで一番参考になったのは、物語を書く上でハリウッド映画やミステリーに多い、プロット>キャラの関係でプロットありきの設計「トップダウン・プロット決め打ち型」と、キャラありきのスピンオフや恋愛もの、日常ものに多い、キャラ>プロットの関係でキャラありきの設計「ボトムアップ・シーン積み上げ型」の人がいるという点でした。私は今まで前者のように、どうにかしてプロットを書いて、ぎちぎちに土台を固めてからでないと長編は書けないのではと思っていたのですが、後者に属する私には私なりの書き方があるんだなと知って心が軽くなりました。

そして、私が感じていた三幕構成へのもやもやを晴らしてくれたり、プロットシートのテンプレートを配布して書き方を濃やかに説明してくださったりと、とても実践的でためになる内容でした。これから長編に挑戦したい初心者の方に強くお勧めしたいです。

あと、何と言ってもこのnoteの一番のポイントは、「二次創作」をする上でも参考になること!先に挙げた書籍では主に一次創作をする方をターゲットにしていますが、このnoteは二次創作をする上でも非常に役立ちます。

無料部分だけでもぎっしりと知識が詰まっているのでぜひ!ただ、8万字あるので最初から「全部読むぞ!」と意気込むよりは、一度さらっと目を通して、気になった項目をじっくり読むのがおすすめです。

【小説講座】地の文の書き方全部教えます!【例文付き約12万字解説】【AI活用講座追加】

地の文を書く上で必要な知識がぎゅっと詰まった読みごたえたっぷりのnoteです。特に例が大変豊富で、とても分かりやすく参考になります。地の文の書き方から、小説を書くときの視点の話、レトリックの話、実際に小説を書く方からのお悩み相談など、とにかく役立つ知識がたくさんです。

ただ、12万字ある上にかなり専門的な領域にも足を踏み入れているので、上記のnoteと同じく、最初から「全部読むぞ!」と意気込むよりは、一度さらっと目を通して、気になった項目をじっくり読むのがおすすめです。長編を書きたい長編初心者の方は、先に挙げた【小説講座】面白いエンタメ長編小説の書き方一本でも十分かなと思います。ある程度レベルアップしてから読むと、このnoteは真髄を発揮すると感じました。

おわりに

ここまで読んでくださりありがとうございました!少しでも長編に挑戦する方への参考になれば幸いです。この知識をもとに長編に挑戦して、長編を書きあげたら実践編をしたためたいと思っています。またいつか、文章を通してあなたとお会いできたら嬉しいです。

ここまで目を通してくださりありがとうございます!もし記事を気に入ってくださったら無理のない範囲でサポートしてくださると嬉しいです。