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『水たまりで息をする』(高瀬隼子 著)
先日『犬のかたちをしているもの』を読んで好きになった作家、高瀬隼子さんの新しい中編『水たまりで息をする』を読みました。
すばる2021年3月号で発表された作品です。
単行本になる前に、文芸誌で作品を読んだのは生まれてはじめてでした。
読み始めたちょうどその頃、本作が芥川賞候補になったことが報道されました。
そして読み終わって、確かに、非凡な作品だと思いました。
主人公の衣津実は夫と二人ぐらしの
『いい子のあくび』(高瀬隼子 著)
『犬のかたちをしているもの』で好きになった作家、高瀬隼子氏のすばる文学賞受賞後の最初の作品とのことです(「すばる」2020年5月号掲載)。
以下は集英社の紹介文。
実家で、学校で、職場で、恋人の家で。公私ともに、直子は「いい子」。でも、悔しい。ぶつかってくる男をよけるのは、コーヒーフィルターを補充するのは、なぜいつも私でなければいけないのか? 女だから? 「割に合わなさ」を叫ぶ、すばる文学賞受
『犬のかたちをしているもの』(高瀬隼子 著)
著者と高橋源一郎氏の対談が興味深くて、それをきっかけに読みました。第43回すばる文学賞の受賞作とのことです。
ちょうどこの作品を読み終わったころに、著者の『水たまりで息をする』が芥川賞候補になりました。それで著者を知った方も多いかもしれません。
私は小説にアンテナがないので普段は滅多に読まず、しかも新人の方の本となると、ほとんど触れる機会がありません。
でもこの本はすごくいい作品だと思いまし