見出し画像

スペインで妊娠〜出産⑦産後入院

産後入院


スペインでの産後入院は基本的に2泊。出産して2時間ほど経過を見られた後に、違う階の産後部屋に移動させられた。全身筋肉痛。全速力でボートを漕いだあとのようだと思った。(全速力でボートを漕いだことはない)
部屋は2人部屋で、10畳ほどだと思う。しかも殆どのカップルがパートナーを連れているため、部屋は結構窮屈。わたしの出産した病院ではパートナーのベッドは用意されておらず、みんな椅子で寝ている。少し可愛そうである。病室からの眺めはすこぶる良い。(表紙の写真)

赤ちゃんはというと、問題がなければすぐに部屋に連れてこられる。しかし、わたしの子はというと泣き声があまりにも上品(細い)だったために、大きな体に反して保育器に入れられ、保育室に行ってしまった。ので、パートナーはそれに付き添って保育室へ。

赤ちゃんとのちゃんとした対面はというとおそらく出産してから4時間後くらいだったのではないかと思う。産後ハイだったためか寝ずに赤ちゃんのもとへ。しかし、体はヘトヘトで腕にも力が入らないし、満身創痍だった。保育室にいる赤ちゃんとの対面は少し不思議な感じだった。この生き物がわたしの子供なのかというまだ実感がわかない感じ。ごにょごにょと動く、かわいいのかどうかもよくわからない存在。保育室に連れて行かれたと聞いて、心配していたが元気そうで安心した。24時間後には同室に連れて行けるということだった。ちょうど、ミルクをあげたところだということで2時間後くらいに授乳してみることに。

2時間後に保育室へ戻って授乳を試みる。出るのかな、と半信半疑だったのだが、、出ず。でも赤ちゃんに吸わせないといけないと言われてかれこれ1時間くらい授乳(というより吸わせているだけ)してヘトヘト。赤ちゃんもヘトヘト。途中で泣いたりして可愛そうだなあと思ったが、看護師はスパルタで「もっと胸に押し付けて!」と言われ、頑張る。しゃーないなという感じで赤ちゃんも吸ってくれて、母になったのかと感じる。これが母性か。

病院であげていたミルク。粉ミルクではなく液体のミルクですべて使い捨て。

今思うと、保育室で預かってもらっている間は夜も割と寝られてよかった。2日目は初めての母子同室で、嵐のように沐浴も習い、3時間毎にミルクをあげ終了。夜はかなり泣いて、隣の赤ちゃんがほとんど泣かないので、これほどまでに赤ちゃんによって違うのかとびっくりした。生まれたときから個性があるものだ。とりあえず、お尻も痛いし、筋肉痛で抱っこする力が入らないので、すべての作業が苦痛。

病院での食事はというと、とても質素。
朝はいつも、パン、コーヒー、ジャム、ハムかチーズ。
昼はすでに記憶にナシ。祝御膳みたいなものは存在しない、かと思いきや牛肉の煮たやつとフライドポテトが2日目に出たのだが、それはパートナーいわく特別なものらしい。普通に美味しかったけど、祝御膳というクオリティではなかったような…とても長くは滞在したいと思えるクオリティではなかったので、2日で退院も納得。
出産にかかる費用は0なので、これでも良いかと思えた。日本は少し過保護すぎるのかもねえ。

二日目のお昼ごはん

退院

3日目のお昼に様々な書類をもらって退院。その書類をみて初めて子の出生体重、身長、血液型を知る。大きいとは思っていたが、こんなに大きいとは。
病院から放り出されてタクシーで帰宅。我が家は良いなあ。
産後2泊で退院は正直体力的にきつい、パートナーが育休をとっていなければ。でも、パートナーの育休が義務なら問題はない。そういうことだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?