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【体験談】ストレスで病気になった⑥【HSPと過剰適応】

⑤のつづきです。https://note.com/pajamas_de_alive/n/nbeb8b1b34c62

この記事はあくまで個人の体験談です。症状や経過については個人差があります。また、医療関係者による監修は入っておりません。ご了承ください※

HSPってなに?

電話が鳴りっぱなしでノイローゼになりそうとか、1日中ザワザワしたフロアで気が散るとか、物がとっ散らかっていると気疲れするって、なんなんだろう。
ヒントを求めて情報を探し始めました。Amazonでいろいろ書籍を探していたら、オススメに出てきた単語にピンとくるものがありました。それは「敏感すぎる気質」「HSP」と言うそうですね。全然知りませんでした。

無意識に感じているストレスはHSP気質も関係しているの? 簡単な診断テストをお試しでやってみました。

結果、スコア81~102で中〜強程度のHSP気質っぽいとの結果。(3回、日を開けてやってみました。)へぇ。DOES? あー、思い当たることあるかも。無意識に周りから”もらっちゃう”のは昔からあって、楽しい1日だったと思っている割にはなんでこんなに疲れてるんだろうって、家に帰ってグッタリしてました。そして、自分の部屋しか心からリラックスできる場所がなかった。(だから、一人暮らしサイコー! です。)

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ある程度は対策できたとしても、環境に自分を合わせようとするとまた無理がたたって倒れるのでは? そういうガチャガチャした環境に身を置かない方が、自分は楽なタイプなのかもしれない。
ということは、会社に行くことや多くの人とワイワイ仕事をすること自体が無意識的にストレスになってるのかも…

それって会社員に向いてないってこと!? おやおや。そうなの? そんな事、考えたこともなかったなぁ。

会社からは暗に退職を促されていたこともあり、いい機会だ、会社員を辞めよう! そして動かなくなってきた体をしっかり休めよう! と退職を決意しました。

(退職を決めた理由は他にもありますが、今回のシリーズでは触れません。)

思考の癖は過剰適応からきている?

退職していったん実家へ戻ることになったわたしには、引っ掛かっていることがありました。それがどうにも今後の悩みの大部分を占めてしまうのではないかと不安に思っていました。思いきってカウンセラーさんに話してみました。

「わたしは母との関係性に不安を感じています。」

小さい頃からの母との出来事と負の感情を伝えると、

『あなたは過剰適応するように、お母さんに訓練されてしまったようですね。適応力が高過ぎると思います。』と言われました。えっ、適応障害って、適応力がないからなるんだと思ってたけど、適応し過ぎてなることもあるの!?

【過剰適応】その文字の通り、環境に過剰に適応してしまうこと。

これだ!

ついにたどり着いた気がしました。腹にストンと落ちました。過剰適応が、わたしが病気になった真の根本原因でした。

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雰囲気を察知して自分よりも母の気持ちを無意識に優先する技術を、わたしは子どものうちに身につけてしまったのか。 母を思って自分を抑えるのがわたしの価値だと、無意識に思っていたのか。

相手が望む役割を果たそうと本心を抑え込む思考の癖=過剰適応。これが、異動先の部署で大活躍してしまった結果、ストレスが溜まり病気になったというわけでした。適応障害の原因が過剰適応、なんて皮肉なんでしょう。

『環境に適応できる能力は、仕事では有利に働きます。決して悪いことじゃない。だから、今まで頑張った自分を褒めてあげて。』

そう主治医に言われて、わたしは会社員だった自分自身に後ろ髪引かれることなく、胸を張って退職できそうな気がしました。

その⑦につづく

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