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夏の夜長で麻痺する心 〜ナオ編 エピソード16〜

夏はいつもあっという間に過ぎ去る。
待ちに待ってようやく始まったと思ったら、
風のように一瞬。

この夏も毎日を無我夢中で生きていた。
炎天下で枯渇するのは水分だけじゃない。
常に潤いを求めて求めて求めて、
時間を意識する暇なんてこれっぽっちもない。
思い立ったら行動の連続だった。
衝動的に、情動的に、
水を飲むように愛とセックスを求め続けた。


2018年8月9日(木)

10:30 起床。
昨晩寝たのは4:30過ぎ。
急いで準備して、12:15 矢場町駅に到着。
4番出口地下、だいちくんと待ち合わせ。
初対面。緊張した🤭//////
思いっきり照れた。すごく恥ずかしい。

スタバで30分ほど色々お話して、
向こうはこれからお仕事だと言うので、
見送ってバイバイした。
終始ドキドキしていた🥺

だいちくんは思った以上に爽やかでスマートな人。身長も高くて細身で、とても小顔で、
写真よりずっとかっこよく見えた。
イケメンかよ😶✨

スタバでは私に対して
「え、ほんまに可愛いな。めちゃタイプ!」ってさらっと言ってくれて、
めっちゃ恥ずかしかった。あかん。
そしてコテコテの関西弁がうつるw
(私も三重の南出身なので元々かなり関西弁やけど)

後からLINEでも
「今日の服装も髪型も全部可愛かった。」
って言ってくれるような誉め殺しタイプの男の子。すごく照れる/// でも嬉しい☺️
また、緊張してる私を見て、色々とボケてくれて笑わせてくれたり、終始明るいテンションで話してくれたのは好印象だった✨

だけどふと冷静になって考えると
あまりにもボケが多くて関西ノリが過ぎた点
これからあのテンションとノリに合わせて会話するのはたぶん疲れるタイプやぞw
と、不安もよぎったりした😇笑

その日だいちくんと別れてから、
三越の地下で冷やしういろうやリンツのチョコを買って、家に帰って急いで帰省の支度をした。ちょうどお盆。
年に2、3回しか帰省しないのでたった1日だけだとしても帰ってあげようという思いがあった。
その後もさらに手土産を色々買い込んで
なんとか16:20の電車に乗り、
三重のとある田舎へ。

母に美味しいものや服などの手土産をたくさん渡して、その日父はおらず久々に母とまったり過ごした。ごはんが神的に美味しい幸せ🥰💓

その夜。
また、だいちくんと4時間ほど長電話。
いざ顔を合わせると最初は話すこともままならずに照れてしまう私やけど、
電話となると照れながらもエロネタにすごくオープンになれる😶
この日もひたすらエッチな話をしていた。

相手のことを深く知ろうともせずに。
途中からそのことに疑問を感じながらも
この時の私はとにかく恋がしたくて彼氏がほしくて、相手を見極める力が弱くなっていたのだと思う。
普段は冷静に男性の本質を見抜く自信があるのだけれども…。

私は一言で言うと賢い人が好きだ。
様々な人生経験をしてきた人には、
人間的興味が自然と湧く。
この人きっと面白い人なんやろうな、
知れば知るほどもっと知りたくなるんやろなって、3分話せば分かることだった。

逆に言うと中身のない人、人間的に薄い人は
一発で見抜ける。
その人に対しては端から興味を持たない。

つまりほぼ第一印象で
「あ、私これからこの人のこと好きになるかも!」と感じるか、
「この人のことを好きになることはありえないな」
なのか、はっきり区別できる。

そう、普段の私なら...

後から冷静に考えると、
だいちくんは明らかに後者だった。

もう既に私は、連日の猛暑の中、
完全に熱中症にかかっていたのかも😧


8月10日(金)

母とおばあちゃんの家まで行き、
お昼すぎにカフェでおだんごとアイスティーを飲んだ後、母と別れた。
(めっちゃ帰省時間短いww)

私は名古屋の自分の家に帰り、
その夜、だいちくんと会った。

会った時間はかなり夜遅くだったので、
自然とだいちくんの家に泊まることになった。

私がそれを狙ってわざと時間を遅くしたのか
だいちくんの方が分かっていて会う提案をしてきたのか、もう覚えてないけど、
たぶん、お互いに考えてることが同じだったから、自然にそうなったのだろう。
"需要と供給が合致していた"

思ってた通りセックスの流れになった。
そして予想外にも
セックスの最中に告白された。

それってありなん?!?!(笑)

この時私が下した判断は、
"あり" だった🤣

こうして私たちは、
お互いのことをよく知らないし、
相手にあまり興味が湧かないことを
自覚できないまま、
完全にノリで付き合うことになったw

でも、その夜のセックスは
とても気持ち良かった。

どうしてもセックスがしたくてたまらなかったから、電話の時からずっとしたいと思ってたから、身体がエッチなモードに入っていた。
考えるだけで会う前から濡れていた...

そんな時のセックスは
相手のテクニックとか
"もの"のポテンシャル関係なしに
気持ちいいもの。


でも、
気持ちよかったという事実しか覚えておらず
相手のどんな動きがどんな触り方が
どんなことが気持ち良かったのか、
そのほとんどが思い出せない。





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