冬の奈良井宿、フォトアルバム
古き良き日本家屋の街並み。
ノスタルジーな世界。
この光景がどうしても見たくて
先日1人で弾丸日帰り旅に行ってきました。
山と家屋のコントラストが
まるで版画の一枚の作品のように完璧で
その光景に思わず感嘆しました。
どこを切り取っても絵になるような情景が
1キロに渡って続いています。
長野県塩尻市奈良井。
中山道六十九次の中で、東海道と共有する草津・大津宿を抜いた純粋な中山道六十七宿中(板橋から守山まで)、奈良井宿は江戸側の板橋宿から数えても京側の守山宿から数えても34番目に位置する、中山道の丁度真ん中の宿場町です。
木曽11宿の中では最も標高が高く、難所の鳥居峠を控え、多くの旅人で栄えた宿場町は「奈良井千軒」と謳われました。
町並みは国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されており、往時の面影を色濃く残しています。
※ 中山道木曽路 奈良井宿観光協会 HPより
山と日本家屋が1枚の写真に収まるこの町は
山が青々と生い茂る夏、そして色鮮やかな秋が
人気の観光地です。
しかし、色のない冬の奈良井宿こそ独特の味が出ると、ふらっと入った喫茶店でマスターと常連さんが話していました。
三重からJRで44分かけて名古屋に出て、
そこからJR特急ワイドビューしなの で48分。
中津川で普通列車に乗り換えておよそ1時間半の旅。
山へ山へと美しい渓谷を越え、
いくつものトンネルを通り
その場所にたどり着きます。
雄大な自然と共存し立ち並ぶその神秘的な場所は、
独特の静けさと穏やかさに包まれており、
不思議と空気が澄み切っているようでした。
そんな場所で出会った人たちも
とても温かく優しい人たちばかりでした。
"まあるい"といえ表現が正しいのでしょうか。
おおらかで、包み込むような、
いつまでもこの空間に身を置きたいなぁって
そんな居心地の良さがそこにはありました。
▼JR奈良井駅は雰囲気抜群でした。
駅から歩いてすぐ、中山道の入り口があります。
ここから1km以上にわたって昔ながらの
伝統的な日本家屋の宿、お店や住居が建ち並んでいます。
なんといっても山とのコラボレーションの優美さ⛰
この景色が見たかったんです、、!!
感無量!!!
カメラを趣味にしているわけではありませんが
心が動いた瞬間にiPhoneのシャッター切ることが
いつのまにか身についていました。
それにしても綺麗に撮るのは難しい。笑
宿場町なだけにやはり宿がたくさんありました。
さらに漆器屋さんもところどころに発見!
たくさんのお店たち。
タイムスリップしたような世界。
地元松阪にもこんな雰囲気のお店あったなぁ、なんて。ふと、子供時代に通ってた駄菓子屋さんを思い出しました。
奥へ奥へと歩いていきます。
最初に行こうと決めていたお店に到着しました☟
「宿場カフェいずみや」さんです。
店内は和モダンで何とも居心地の良い雰囲気。
奈良井ブラウンパフェを注文。
とても豪華な構成になっていて
見た目もすごくオシャレでした♪
味も上品で、栗がふんだんに使われており
とっても美味しかったです☺️
中身の説明のカードがついていました。
奈良井ブラウンパフェ
-2021 最終バージョン-
黒糖チェイル
金箔
栗の渋皮煮
マロンクリーム
スライスマロン
バタークッキー
渋皮栗アイス
メレンゲクッキー
カシスシャーベット
クーベルチュールチョコロッシュ
純生クリーム
フローズンラズベリー
和紅茶のジュレ
落ち着いた雰囲気に癒され
美味しいパフェに心も満たされたところで
再び散策へ。
信州そば屋さんをたくさん見かけました。
その中で1軒入ってみることに。
味のある店内。
奈良井ではあまるい五平餅が有名のようで
「五平餅あります」という暖簾をよく見かけました。
それも気になったのですが最初に甘いものを食べたのは完全に計画ミス😂
そば→五平餅→パフェの順番が正しかったのに
最初からパフェに行くともうお腹が甘いものを受け付けてくれませんww
とりあえずざるそばを注文♪
お母さんがおでんもサービスして
出してくれました😳✨
おそらくこれは、サービスだったはず、、!✨
テンション上がって注文しちゃいましたが
お蕎麦2枚はきつかったです。笑
ちなみにあまるい五平餅はこんなかんじ。
これを目的に来たお客さんを数組見かけました。
※写真は 塩尻観光ガイド 時めぐり HPより
越後屋さんの五平餅はごまダレ、くるみダレ、山椒ダレの3個セット。手作り体験も行っているそうです。
食べすぎた感じがあったので
お腹を少しでもラクにさせようと
はりきって街を散策!
雪化粧したアルプス山脈が見えました。
ちなみにこの日の気温は12℃と、
天気が良かった影響もあり予想よりはるかに
過ごしやすかったです☺️
松坂屋があれば伊勢屋もあり、
あれ?地元かなって一瞬親近感が湧きました。笑
とても味のある素敵な店構え。
歩いていると喫茶店にたくさん出会ったので
最も外観の雰囲気に惹かれた松屋茶房さんに入って
みることに。
▲サイフォン特製珈琲
まぼろしの珈琲と言われる「トアルコ トラジャ」を奈良井の湧水で淹れた珈琲。
豊かな香りと深いコクと酸味、苦味のバランスが良く美味しい一杯。
マスターは優しい感じの方で
観光客をあたたかく迎え入れる雰囲気漂う方。
店内にはレトロな明治時代を思わせる小道具がたくさん置かれていて木の温もりを感じました。
さらに壁には四季折々様々な姿の奈良井宿の写真が飾られていました。
紅葉の鮮やかな山と奈良井宿。
青々と生い茂る夏の山と奈良井宿。
お地蔵さんの赤の色彩だけが映える奈良井宿。
写真を見ていると、山が奈良井宿を美しくさせているのではなく、山を美しく見せてくれるのが奈良井宿なのではないかと、そんな気がしてきます。
変化する雄大な大自然をより鮮明に感じさせてくれるのは、いつまでもそこにあり続ける変わらないこの街。
そんな奈良井宿は映画やドラマの撮影にも
よく使われているようでした。素敵!
▼木曽の大橋
樹齢300年以上の天然木を使った総檜造り。
橋脚を持たない橋としては日本有数の大きさだそうです。美しい。。
せっかくの奈良井宿、宿に一泊したい気持ちもやまやまでしたが、ぐっと我慢して帰ることに🥺
しかし、たくさん堪能できて大満足の旅でした!
写真家の方が街並みを撮影している様子が
ちらほら見受けられましたが、プロの手にかかると
素晴らしい絵になる1枚になるのだろうなと、
永遠にこの景色を記録できる技術が少し羨ましくなりました。
夜の灯籠が灯った奈良井宿も
おそらく独特のよい雰囲気があるのでしょう。
少々後髪引かれながら
16時29分の電車に乗りました🥲
まるで時を忘れられる
穏やかな時間を過ごせる奈良井宿。
とてもおすすめです✨
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