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心理: 自分を見つめ過ぎずに…

人間は老いていく。生き物は全てそうなのだろう。

老いとは出来ていたことが出来なくなることを指す。

介護が大変なのは、日々、出来ていたことができなくなる方へ向かうからだ。
子育ては、出来なかったことが出来るようになるのでやりがいもあり解放もされるものだ。

同じ世話をするにしても、介護と子育ての違いはその心理にあるとはいえないだろうか。

老いることは、女性は男性よりも強く意識するようだ。

四十も半ばを過ぎるとシミやシワが気になるものだ。子育て中の人よりも独身女性の方がより強く思うようだ。この老化は正常なのだが。

皆が同じ状況になるのだが、気になり出すと止まらなくなる。

いつも鏡を見ながら「このシミが…」となるが、誰も気にしていない。
どこにシミがあるのかも他人は興味もないし知らない。

自意識過剰になっていくとシミ取りのイタチごっこが始まる。
「あれも、これも、また出てきた」とやり続けることになる。

あなたが他人のシミが許せるのなら、自分のシミも許してやって欲しい。

「そんなん関係ないわ!」と吠えるならそれは仕方がない。
ますますあなたに興味を持つ人はいなくなるだろう。

当然ながら、あなたがオジンのハゲ頭に興味がないように、男もあなたのシミには興味がない。

そこに目を向けるよりも、老いていく人間としてどうあるべきかを問うた方がいいように思う。

若さから老いへと移動していくのが生なのだ。それを受け入れ許してやったらどうだろうか。

そして、これから老いへと移ってくる人へ向けて、どうあるべきかを示してはどうだろうか。

シミ取りに精を出すよりも価値があるように思えるがどうだろうか。

少なくともぼくはそういった人間の問題に取り組む人に敬意を表したいと思うのだ。

わざわざ自ら煩悶を作り拡大させていく人を見て、どうあるべきかを考えさせられた。

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