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心理: 思考の動機

ヒトは他人と比較されることを嫌うが比較することは好きなようだ。
比較するというのは「自分の方が優れている」という場合はいい。
「自分の方が劣っている」場合は、比較されることを嫌う。

比較されるのが嫌なのではなく「劣っている」と思われるのが嫌なのだ。

「あの人と比べてあなたは優れているね」と言われると悪い気がしないことからわかる。

そうした人のことを「嫌なやつ」とは思うだろう。自分が「劣っている」と思うからだ。

ヒトは比較によって次の行動や思考を生み出す。行動を促す強い刺激があるからだ。

比較は常に行われて煩悶を生み出す。「他人と比べちゃダメ」というが、何もない心の状態というのは良いとしても、ではどうやって心を働かせるのだろう。

「脳の栄養は刺激だ」ということと関連していないだろうか。

「比較」を抜きにして思考を生み出せれば理想的だが、人間の怠け心はそれを許さない。

心を働かせるには強い刺激が欠かせない。

比較以外でそれができれば、つまらない煩悶など出る幕はないと思うが、果たしてそれは可能だろうか。「使命感」を欲しがるのはそういったことと関連していないだろうか。

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