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⭐️心の学び:宣伝は情報じゃない

「今、これが流行っている」「本当?」「知らんかったん?」「ネットではね」「テレビではね」が情報源だ。本当だろうか。

以前、記事にした「介護脱毛」についても宣伝と情報を間違えている人は多い。
「介護脱毛」は宣伝文句であって常識ではない。陰部の陰毛を全部抜くことが当たり前のように言って金儲けにつなげようとする輩もいる。

「それは違うから」と言ってあげても「今の時代はね!」と素人がわかったようなことを言う。

介護経験者に尋ねようともしない。ネット宣伝を情報だと思い込んでいる人の特徴的な例だ。

売り上げを上げるために「過激」な文句も使う。誰も反応しないだろうと思っているのに、しっかりと反応して宣伝に加担する者までいる。

人間の心は脆いものだ。「自分は特別である」という心理が、他人との優劣に差をつけようともする。

ぼくはマーケティングの勉強もたくさんしたが、線香花火のようなもので、一瞬パッと明るくなるがすぐに暗くなる。
お互いの求めていることがうまく噛み合わないからだ。そのことすら情報だと思い込んでいたが宣伝だったのだ。

真理は再現性があり時代を超えるものだ。ビジネスでは真理は「口コミ」だ。
スポンサー付きのタイコ持ちのことではなく、本当に良い情報を適した人にお勧めすることだ。
そのために必要なことはわかると思う。

一般的には、普段の生活で科学哲学を学ぶ機会はなく、論文を読む機会もないのが普通だ。

情報を読み取るには少し知識がいるものだ。バイアスについても知っておいた方がいい。

宣伝には、情報のように見せて宣伝する方法がよくとられる。
たとえば、ネットで「椎間板ヘルニア、治療」で検索してみると、椎間板ヘルニアについての病態の説明があるが、治療法は「手術」に誘導していく。

手術しないで済む方法を探しても、それを見つけ出すことはかなり難しい。Google様の意向のようだ。

ちなみに、椎間板ヘルニアは手術せずに改善する方法はある。初期症状であれば改善する確率は高い。しかし、その情報がネットで見つかることはほぼないのだ。

この場合は「口コミ情報」が最も役に立つが、その情報源と出会うかは運である。

今日は宣伝と情報について書きたかった。あまりにも勘違いする人が多く、損をしているのに得をしているという心理に振り回されているのを見ると、何か言わずにいられないのだ。

情報だと思っているほとんどは宣伝だと思っていた方がいい。それに気づくと「ネットは嘘ばかりだ!」と言い出すがそれも違う。「ネットは宣伝ばかりだ」と言うならまだマシだ。

「今年の秋は〇〇色の服が流行るよ」と言われてもその気になってならない。秋は始まっていないのだ。

売りたい布地がそれだということならわかるはずだ。

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