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⭐️心の学び:進化しているか?

ドラクールは著書の中で
「生体の諸機能は、精神も含めて、個体生命の波瀾万丈を超えて、長期にわたる自然の歴史を通じて環境に適応しつづけてきたことの結果だ」
と述べている。

今のあなたの存在は進化の上に成り立っている。身体だけでなく心も同じように進化していることを知っておきたい。

「精神は他の機能と同じく生き物の進化要因の圧力を受けて分化、発達してきたものである」
とも述べている。

もしこれが真実なら今この状況においても進化を続けているともいえるのだ。

心の煩悶や苦悩は「脳の栄養は刺激である」という働きにもよるが、常に晒される進化要因の圧力によるものでもある。

心は生存と繁殖を有利にするために使われるという話はほぼ間違いないことだと思う。
理性に従って生きるということでさえ、より生存を有利にするためだともいえるのだ。

ぼくはnoteで、あーでもないこーでもないと心について書いているが、これも圧力に対する適応の賜物だといえなくもない。

進化するという宿命に晒されている私たちは、常に環境の変化を生存や繁殖に有利かどうかを神経系を通して観察している。それは自動的に働いているのだ。

そうだとしたら私たちの苦悩や煩悶を取り除くことは不可能だろう。しかし、制御することなら可能だ。

なぜなら心は生存と繁殖を有利にするために使われるからだ。

心を健常に保つことが重要なのは生存を有利にするためでもある。
病的な心の状態は環境の変化によって悪化する。生存を不利にしているということだ。

ぼくが心について学ぶことが重要だと感じるのは、これも生存を有利にするためなのかと思うと少しつらい。

期待を裏切られることで苦悩を生むのは、生存を有利にしないのではないかという心の働きであり、思い込みに心砕かれるのはうまく生きていけるはずのことがそうでなかった場合である。

どちらにしろうまい方へ裏切られた場合には苦悩が生まれないことでもわかる。

心にははっきりした目的があるが、心を使う者はそれに振り回されて苦慮するばかりだ。

ひとついえるのは、毎回同じ煩悶で苦しむのは、進化要因の圧力に晒されている機会をうまく使えていないということだ。

どう考えるかが分かれば進化したということでもある。

また、死は心の目的を奪うのか達成するのかはまだわからない。

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