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7.翠ちゃんインタビュー後記 長野ゲストハウスヘルパー体験記

 ヘルパーのメイン業務である、スタッフへのインタビュー記事第1弾を書き終え、先日滞在中のゲストハウス1166バックパッカーズのホームページに記事が公開された。

 きっと話しづらいこともあっただろうなと思うので、インタビューに協力してくれたみどりちゃんに本当に感謝している。そして適切な質問、記事としてまとめる技術、まだまだだと自分で思うが、精一杯やらせてもらえたことにも感謝している。

 みどりちゃんと話すと、自分と共通項が多いなと感じた。不登校、居場所、書くこと、これらのキーワードはわたしにもとても身近だ。彼女がインタビューでこれまでの経験をオープンにしてくれたので、わたしも勇気を出して書いてみることにする。

 思い返せば、小学校1年〜2年は不登校気味だった気がする。理由は、休み時間の同級生たちの声がやかましかったこと(耐え難かった)、そしてプールの授業が嫌だったから。低学年を過ぎてからは、時々疲れたら学校を休む程度になっていたが、大学を卒業するまで無遅刻無欠席とは縁がなかった。
 不登校という言葉は合わないかもしれないが、社会人になってからも、オーバーワークや人間関係に悩むと「行かなければ、行くべき」と自分を奮い立たせはするが、度々会社に行けなくなった。そして「ストレス耐性が低い」なんて上司に評価されて大いに傷ついたこともあった。

 そんな悩んだ時・疲れた時救われたのは、中学生の時は学習塾、大学生〜社会人はランチや仕事後に行くカフェなどの飲食店だった。今でこそ“サードプレイス(=家や学校、職場以外の第3の居場所)”という言葉を知っているが、当時はそんなこと考えずに心が安らぐ場所、自分を保っていられる場所という位置付けだった。
 (余談だが中学生の時、学習塾でのアルバイトの先生や塾長と過ごす時間がとても大切だったので、「悩める中学生に居場所をつくりたい」という思いで、大学時代の就職活動は主に地元の学習塾を受けていた。無論、学習塾の目的は学習成績を上げること、だから落ちまくった。)

 書くことにも救われている。以前、周りの方々が“一年後の自分に宛てた手紙を書く”というイベントを行っていたことがあり、わたしは応用で、3ヶ月後の自分に手紙のようなメモをよく書く。 
 現在の悩みや、3ヶ月後への願いをスマートフォンのメモ帳に記入し、思い出した時に見返し、3ヶ月前の自分へ返信を書く。少々気持ち悪いことをしているのは承知しているが、書くことで一体何に悩んでいるか認識することが大切で、現在の自分ではなく、ちょっと未来の自分に宛てて書く方がわたしには書きやすい。そしてフィードバックすることで、少し前の自分を労わる。ちなみに3ヶ月後には、願いは半分ほど叶い、悩みはほぼ解決しておりなんなら悩んでいたことも忘れていることが多い。

 みどりちゃんにインタビューして、彼女が話してくれたおかげで、「自分はどうだろう」と省みることができた。インタビュー記事を読む一番の効用は、話し手を通して自分を知ることだと思う。もし、みどりちゃんのインタビュー記事を読んで、読者が自分との共通点、違う点、そんなことを発見できたら、こんなにうれしいことはない。


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