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「ドラマよりも刺激的な子育て                              ~不登校、ゲーム、1型糖尿病~」


2019年6月下旬に差し掛かった頃、相変わらず息子は部屋にこもりきり。昼夜逆転し、なかなか姿を見せない。突然息子は頻繁にトイレに行くようになった。しかも、出した分を補給するかのようにやたら水を飲む。その回数の多さと、4月頃には「あれ?顔が丸くなってきた?」と思っていたのに、今度は反対に痩せたように見える姿に違和感を覚えた。でも私は「勘違いかな」「思い過ごしかな」となんとなく言い聞かせ、それを口にしなかった。なぜなら息子は、反抗期という範疇に収まるのかわからないほどの状態だったからだ。
そんな息子が、10日くらいの間、何度か学校に行った。とは言っても、朝から登校し放課後まで学校に居たことはなく、遅刻して登校しても具合が悪いと早退する。「おなか痛い」「寒い」などと言うので、私はその度「医者に行こう」と言ったのだが行くわけもない。私は“体を冷やさないようにこまめに着替えをすること”と、“こまめに水分補給をすること”を言い、消化の良い物を作っておいたり、様子を窺うくらいしかできなかった。

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