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だけど、言葉にして伝える。

↑この記事の続きです。


自分の思ったことや感じたことを的確に伝えるということ。または伝えるべきことを相手にわかりやすく伝えることはコミュニケーションの基本であるとは思うのですが、一定のトレーニングが必要な場合もあると感じます。

前記事に書いた、言葉で的確に伝えることが自分なりにできるようになってきたターニングポイントの頃のことを書いてみたいと思います。

わたしの独身時代の勤務先はメーカーだったのですが、当時は販売会社や販売店に新卒で入社された女性社員を集めて2泊3日の新入女性社員研修を実施していました。


その研修は、電話応対や来客応対、仕事のすすめかたなどの実践的な内容だけではなく、自己実現の話や心の話なども含まれていました。当時としては少し珍しかったかもしれません。

当初は外部講師が実施していましたが、社内の女性社員が講師を担当することになり、机上の空論ではない実践的な内容がカリキュラムのなかにたくさん盛り込まれていました。

その研修講師になる為には、半年間東京近郊の自社の研修所で月に2回、1週間ほどの育成研修を受けるのです。わたしは大阪支店の勤務だったので、新幹線で通いました。


全国から代表で10名ほどが集まって、リーダー講師からみっちり指導を受けます。半年後の判定で合格しないと講師としてデビューできないのです。

研修で東京に出張以外は、普段の担当業務もどっさりとあり、研修内容の復習や宿題をしたくてもなかなかできない。


移動の新幹線の中とか隙間時間を繋ぎ合わせて頑張りました。

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それまでは花のOL生活をのん気に楽しんでいたわたしにとって生活が大きく変わり、さすがのわたしもかなりのストレスを感じました。

なぜかというと、会社に半年間も出張研修という投資をされているのに講師としてデビューできなかったらどうしよう‼︎というプレッシャーがすごかったのです。

それ以外のときは鬼上司 (笑)にビシバシ指導される! 〈大泣〉

一通りの業務は十分こなせるようになったと思っていたわたしの天狗の鼻⁈をポキポキ折られました!

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けれど、実はこの期間が私にとっては宝の山だったのです。

その講師育成研修ではすべての講義やカリキュラムの項目について、指導の狙いと要点をまとめる作業をしたのですが、なぜここで、これを、どんなねらいがあって講義したり、指導をする必要があるのかを自分なりに考えてまとめることが必要でした。

意味もなく、たまたま目についたことを行き当たりばったりのように指導することは絶対にNGだからです。

どんなに小さな指示であっても、その奥に講師のどんな思いがあるのかを徹底的に考えておく必要があったのです。

講師の力量不足で受講生に無駄な指示を出さない。
それは受講生に対する敬意を表することでもあります。


新入社員である受講生が、研修後自信を持って会社のなかで自分の役割や業務を遂行していくことができるように3日間の研修を通して講師の思いをどう表現していくのか。


そのためにカリキュラムの内容すべてに講師自身が思いを定める必要があるのです。


他のメンバーと、遅くまでディスカッションしながら詰めていくのですが、今までこれほど深くものごとを考えたことはなかったよな〜!というくらい考えても、リーダーからはOKがもらえない。

今思えば、本当に貴重な経験だったと思います。

これを伝えたいんだ‼︎という思いを、相手に伝わるように言葉で表現する。

これをみっちり訓練してもらいました。

そして、この経験を通して、思いを言葉で伝えることの大切さとか心得とかコツなどを少しずつ身につけることができたのではないかと思います。(自分比)

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こちらに続きます
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