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いま、ここ、わたし。

どんより、じめじめ、蒸し暑く、心身の不快指数が高い日が増えましたね。
自分が乾ききらない洗濯物になったようだ......と思った方(漢方では湿邪〈しつじゃ〉といいます)は、汗をかいて発散させてくださいね。思い切ってイメチェンや新しい学びなど、何かを変えて気分転換しましょう。

養生(命を養う行い)には様々なジャンルがありますが、今回は心の養生=『心養生』についてお伝えします。

人は皆、空のように限りなく広く、海のように深い心を持っています。
よく動き、コロコロ変わり、同じ状態が続くことはありません。
では、どのような時に心に幸福を感じるのでしょうか。

私は、幸せとは人との関わり合いの中で、自分以外の誰かに「必要とされること」にあると思います。
あなたが必要、居てくれてよかった、また会いたい、そんな言葉を受け取ると、温かい気持ちになるだけでなく、こちら側が元気になり、学ぼうとする向上心が湧き上がり、達成感や生き甲斐を与えてくれます。生かされていますね。

そして必要とされる人の多くは自分を大切にしていると言えるのではないでしょうか?

1、今・ここ・わたし に集中する
過去を後悔したり未来を心配するのはノーマルな思考ですが、今しか生きられない、今精一杯生きている自分を大切にすることからは離れてしまいます。
yogaは、心・身体・魂を繋ぐ修行法ですが、自分を忘れてしまう感覚が強い世の中だからこそ、今の自分とのつながりを意識する必要があり、それがアーサナ(体位法)の修練や瞑想だと言えます。そして自分が今どんな状態なのかを知ることは、心の落ち着きや安定にも繋がります。
瞑想なんて、え〜っ⤵️と思った方へ
『抑目静耳』...目と耳を休めることをしましょう。この2つを休ませることができれば、精神・意識が静かになり、心にスペースができます。電車で、カフェで、入浴中など、好きな香りを取り入れれば更に脳のリラックス効果が高まります。

2、周りとの信頼関係を築き役割を全うする
昔、"働くの語源は傍(はた/自分以外の誰か)を楽にするということなんだよ"と教わり、心が軽くなったことを覚えています。
与えられた役割(仕事)を全うし、自分も周りも信じて楽しんで働く。
家事ももちろんそうです。あなたのお陰で誰かが楽になっているだなんて、嬉しく楽しいですよね。
「この仕事自分に向いているのだろうか...」と相談を受けることがありますが、向いているから今その場所にいるのです。続けたらいいのです。
そう思わないとやってられません(笑)

3、家族との関係を大切にする
ここが難しかったりします。順風満帆な時は良いのですが、上手くいかないことがあっても一生関わっていく家族です。理解し、応援し、いつでも助け合える準備をしておきたいものです。家族がいなければ親しい人、仲間、近所の方etc...
人は1人では生きていくことはできませんし、結局最後は1人なのですから、関わりがあること自体有難いのです。

これらの3つは、自分の心を健やかに保つための心の養生です。
大切なことは、
まずあなたが健康や幸せになることを優先にして良いということです。
あなたが幸福だと周りは嬉しいですし、それが波紋のように周りに広がりますから。
いくら人のことを気にしても、他人の心は分からない、コントロール出来ませんよね。
幸せを決めるのは自分自身でしかないのです。

私達の喜びや悲しみ、怒りなどの感情の多くの場合は人との関わり合いにより生まれますが、まず私。今。

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