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高校生のキャリア教育に関する現状と、これから必要なことって何だろう?

noteをご覧いただき、ありがとうございます!

「みち」とつながるコミュニティPAddle(パドル)の運営元であるエイションワン合同会社代表の島田です。私はこれまで、50校以上の高校で「進路の時間」を担当してきました。本noteでは、これまでの授業の中で感じた「高校生のキャリア教育とは?」ついてお伝えしたいと思います。

もしも今、このnoteを読んでくれているアナタが「高校生」だとしたら、もしかすると少し専門的な話に見えるかもしれません。なるべくわかりやすく書いたつもりですので、その努力はわかってもらえると嬉しいです。笑

なぜ、高校生がキャリア教育?

まず最初に、高校生のキャリア教育が日本でスタートしたのは「2006年」と言われています。ちなみに私がちょうど高校生を卒業した年になります。当時は新卒採用で入社した高校生の早期離職やフリーターの急増が社会問題となっており、学生から社会人への「スムーズな移行」を実現する解決策としてキャリア教育がスタートしました。

15年経った今、社会の状況は当時と比べて大きく変わっていることは言うまでもありませんが、キャリア教育の課題はますます「根深いもの」になっていると個人的には感じています。皆さんは、どう思いますか?

ちなみに私は、高校生が将来を考える上で「今、この瞬間を充実させること」はとても大切であると考えます。その点については、PAddleのスタッフが別記事でお伝えしているので良かったらお読みください。

VUCA時代のキャリア教育

皆さんは「VUCA」という言葉を知っていますか?
VUCAとは、元々アメリカで使われていた「軍事用語」です。

・Volatility(変動性)
・Uncertainty(不確実性)
・Complexity(複雑性)
・Ambiguity(曖昧性)

上記の4つの言葉の頭文字を取っています。コロコロと状況が変わる難しさを上手に例えた言葉で、最近は至る所で耳にします。

キャリア教育が始まった当時と比べると、キャリア(将来)の選択肢がどんどんと増えて、複雑化しています。「なんとなく」でも生きていける時代とも言えますが、本当にそれでいいのか。難しいですよね。

私が高校生に伝えていること

そんな「キャリア教育」の中で私が高校生に伝えていることは、学年によって多少は違うものの、共通している部分があります。

・いろんな高校生と出会うこと
・本気で対話すること
・苦手な選択肢を消すこと
・自分の強みを知ること

当たり前のように聞こえるかもしれませんが、これらを実行する機会は高校生活の中では意外と少ないです。最近ではキャリアに力を入れている高校も増えてきたので「対話的(双方向)」な授業も増えているかもしれませんが、それでもかなり限定的です。

また、キャリア教育は「職業観に触れる」ことが大きな目的のひとつとされているため、インターンシップや社会人の講話を聞く機会も含まれますが、個人的には実践的ではない取り組みは「参考程度」にしかならないと考えています。(決して全てを否定しているわけではありません)

自分の強みや弱みを知るためにも、何かに打ち込む機会は必要だし、情報社会の中で「食わず嫌い」で苦手を遠ざけている高校生も多くいます。それは偏見で、もしかするとそれは「自分にフィットするもの」かもしれません。

「AO入試」という選択肢

高校生(特に地方)の食わず嫌いの代表が「AO入試」です。一般に「総合型選抜試験」と呼ばれており、自分が志望する大学に自ら出願し、面接や小論文などの学問以外も含めた「総合力(各大学が求める能力)」を問う試験です。中学受験の際に「推薦入試」という言葉を聞いたことがあれば、それが最もイメージしやすいかもしれません。

実際に自分の高校生活を振り返り、志望する大学の「AO入試」を受けることはほとんどの高校生が対象なのに、まだまだ選択する人が少ないです。これも今までと違った取り組みであるが故の「苦手意識」が大きな影響を与えていると考えています。立派な選択肢でもあるにも関わらず、普段の授業以外の経験がないためにチャレンジができない。それはもったいないですよね。

実は私たち「PAddle」には、AO入試で自らの進路を勝ち取った大学生がいます。実際の声を踏まえた記事があるので、もしAO入試に興味がある人がいれば、ぜひこちらのnoteを読んでみてください。

PAddleについて

私が経営しているエイションワン合同会社では、「機会提供を通じて、愛が溢(こぼ)れる社会を実現する」というミッションを掲げ、様々な格差問題を解決する事業を行なっています。

今回立ち上げた「みちとつながるコミュニティPAddle」も、そのミッションを実現するひとつのアプローチです。高校生のキャリア教育における情報格差や交流格差を是正し、少しでも多くの高校生に「視野を広げる機会」を与えたいという願いから生まれた事業です。

この事業は、ひとりの大学生の熱い想いがきっかけで始まりました。そんな彼も、高校時代に「AO入試」で大学進学を決めたひとりです。実際のPAddleに込められた想いや詳しい活動についての記事もありますので、良かったらそちらも読んでみてください。

無料オンラインイベント実施します!

PAddleでは、去年11月から高校生に対して、新サービスのトライセッションを実施しています。コンテンツは大きく2つです。

・AO入試体験談
・PAddle式対話セッション

実施にAO入試を選択した大学生の体験談を織り交ぜたコンテンツに加え、仕組みにこだわった対話セッションで、参加した高校生と気軽に深く話しあえるコンテンツを用意しています。

3月からは「オンラインコミュニティ」として有料化を考えていますが、現在は試験期間中ということで無料で参加することができます。ぜひこの機会を使って、あなたも一歩踏み出してみませんか?

もし興味があれば、こちらからお申し込みください。


最後に

今回は「高校生とキャリア」をテーマに記事を書きましたが、やっぱり現代を生きる高校生には「今を全力で真剣に」生きてほしいと思っています。その瞬間が、いつ何に生きるかなんてわかりませんが、いつか生きると信じて没頭してほしいと思っています。

今後も定期的にnoteを更新する予定です。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

(執筆:カッツ

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