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【コロナと私の日常】 Day71

71日目 7月16日(木)

あと5分寝ていたい欲をなんとか抑えて勝利し、ベッドから這い上がる午前7時半。

今日は朝からインターンなのである。夜更かしのわたしには、やっぱり朝が辛い。

お昼過ぎまでのインターンを無事に終え、近くで汁なし坦々麺をランチにむさぼり、家に帰ろうとする。

帰路に本屋があることの難点は、少し時間がある時にふらっと寄り道してしまうことだ。今日も例に漏れずそんな日であった。雑貨なんかも併設されている大きな本屋で、だだっ広い空間の、中気がつけば1時間くらい立ち読みしていた。申し訳なくなり一冊本を買う。よーし今度こそ帰るぞと思い、最寄りに着く。

ふと、近くにお洒落な本屋があることを思い出す。いくなら今しかない、何故かそう思った。長時間による立ち読みのおかげで足にはわりと疲れが来ているが、しょうがない。いってみよう。

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@上野と浅草のあいだ。

一見普通の建物なので、うっかり通り過ぎてしまった。中に入ると、4,50代の洒落た男性に「いらっしゃい」と声をかけられる。どうやら店主らしい。内装もとても素敵で、取り揃えている書籍がわたしのツボだった。素敵な本屋って、きっとこういう所をいうのだろうという感じ。

そして、猫に関する本が集められた棚を見て、こう思うのだ。猫と本って、めちゃくちゃ合うよね、と。うん、本が好きな人はなんとなく猫も好きな人が多い気がするし、逆はそうとは言えないかもしれないけれど、とりあえず猫と本って何故かすごくマッチしている。なぜこれもまた、犬ではなく猫なんだろう。とても気になるので誰か卒論で書いてくれ。猫って不思議。なんだかんだ人間って、猫が好きなんだ。そう思う。

結局また1時間くらい費やしてしまった。こんなに歩いたのは久々だし、こんなに本屋に行ったのも久々だ。脚が疲れた。

1時間ほど家で休み、晩ご飯にカレーを食べ、バイトへ出かける。3ヶ月ぶりくらいに働く、バーのバイトである。狭い店なのであまりシフトは入れないけれど、楽かつ稼げるのでもう2年くらい続けている。

サラリーマンのおじさんたちが、「結婚をする意義」について真剣に議論しており、側から聞いててなかなか面白かった。

「俺は子供がいるからまだ結婚できているけれど、あんたは子供がいないのになぜ結婚しているんだ、なぜだ」とある男の人が滔々と説いていて、ああ、この人とは仲良くなれないだろうなと思った。聞けばこの人、相当浮気性のようだ。なぜこの人がモテるのか、太宰治がモテるのと同じくらい人類の謎である。子供がいるから成り立つ結婚は、子供がいなくなってしまった時どうなるのだろう。おじさんたちの話に耳を傾ければ傾けるほど、結婚というものに魅力のひとつも感じなくなっている自分に気がつく。人生って、むつかしい。

日付も変わりそうなのに、バイトからの帰り道、誘惑に負けてひとりマックのポテトとナゲットを食べてしまった。デブだ。guilty pleasure とはこのことである。

ああ。今日は、色々あった。

おやすみ。


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